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Geographical Indication products in Japan

概要

地理的表示登録産品の一覧です。

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2018年2月7日 新規作成(登録番号1-59) 2020年7月12日 更新(登録番号1-109) 2022年6月12日 更新(登録番号1-120) 2023年4月5日 更新(登録番号1-131) 2023年8月1日 更新(登録番号132-139)(更新作業中)
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1 あおもりカシス アオモリカシス AOMORI-CASSIS 1 17 品種は「あおもりカシス」。さわやかな酸味や独特の芳香があり、アントシアニンも豊富。完熟したものから選別し、全て手摘みで収穫。 昭和40年に弘前大学教授がドイツで、青森の気候に適するであろうと苗木提供の申し出を受けて導入。品種改良せず、当時の品種のまま地域で守り育ててきた。 果実類すぐり類 3 東青地域(青森県青森市、青森県東津軽郡平内町、青森県東津軽郡今別町、青森県東津軽郡蓬田村、青森県東津軽郡外ヶ浜町) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/1.html あおもりカシスの会 青森県青森市浪岡大字浪岡字稲村101番地1青森市農林水産部あおもり産品支援課内 会長 石岡大亮 40.710668 140.595965 2015 12 22 2015 6 1 http://www.aomoricassis.com/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/1.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i01.html)
2 但馬牛 タンバギュウ TANBA-GYU 2 16 兵庫県北部の但馬地方の山あいで長い歳月をかけ改良が重ねられた但馬牛を素牛として肥育し、A・B2等級以上に格付けされた枝肉であり、肉そのものが柔らかい。 素牛である但馬牛は、約1200年も昔から兵庫県北部の但馬地方の山あいで農耕に用いられた役牛が由来。明治期に肉牛として遺伝的に良質な血統であることが認識された。兵庫県の県有種雄牛のみを歴代に亘り交配し、長い歳月をかけ改良が重ねられた種雄牛と同じく県内の但馬牛を交配した良質な肉質の肉用牛 生鮮肉類牛肉 6 兵庫県内 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/2.html 神戸肉流通推進協議会 兵庫県神戸市西区玉津町居住88番 会長 大竹雅彦 34.686944 134.979924 2015 12 22 2015 6 1 http://kobe-niku.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/2.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i02.html)
3 神戸ビーフ コウベビーフ KOBE-BEEF 3 15 兵庫県北部の但馬地方の山あいで長い歳月をかけ改良が重ねられた但馬牛を素牛として肥育し、A・B4等級以上でBMSNo6以上に格付けされた枝肉であり、最高級の霜ふり肉。 素牛である但馬牛は、約1200年も昔から兵庫県北部の但馬地方の山あいで農耕に用いられた役牛が由来。明治期に肉牛として遺伝的に良質な血統であることが認識された。兵庫県の県有種雄牛のみを歴代に亘り交配し、長い歳月をかけ改良が重ねられた種雄牛と同じく県内の但馬牛を交配した良質な肉質の肉用牛。 生鮮肉類牛肉 6 兵庫県内 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/3.html 神戸肉流通推進協議会 兵庫県神戸市西区玉津町居住88番 会長 大竹雅彦 34.686944 134.979924 2015 12 22 2015 6 1 http://kobe-niku.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/3.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i03.html)
4 夕張メロン ユウバリメロン YUBARI-MERON 4 1 果肉は、内部色はオレンジ色で、繊維質が少ないことから非常に柔らかく、ジューシー。芳醇な香りが強い「夕張キング」という品種を使用しており、糖度は10度以上。 山や丘陵に囲まれて昼夜の気温差が大きく、また、降水量が少ない上、火山灰土壌で水はけがよいという地理的特徴から、優れた品種特性が発揮される。さらに、栽培技術の蓄積による細やかな栽培管理により、この地域でないと「夕張メロン」を栽培することはできない。 野菜類メロン 2 北海道夕張市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/4.html 夕張市農業協同組合 北海道夕張市沼ノ沢213番地27 代表理事組合長 加藤春之 42.95905 142.02468 2015 12 22 2015 6 1 http://www.yubari-melon.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/4.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i04.html)
5 八女伝統本玉露 ヤメデントウギョクロ YAME-DENTO-HONGYOKURO 5 13 茶葉収穫前に稲わら等の天然資材で被覆することにより「覆い香」といわれる香気成分の含有量が高い茶葉が生産される。味は濃厚で非常にうま味が強く、「まろやか」で「こく」がある。 立地条件がもたらす朝夕の気温差が朝霧の発生を促し、うま味成分が多く蓄えられるため、高品質な茶が生産される。稲わら等の天然資材による棚被覆(間接被覆)や自然仕立て、手摘み作業といった生産方法を110年以上守り受け継いでいる。 酒類以外の飲料等類茶葉(生のものを除く。) 32 福岡県内 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/5.html 八女伝統本玉露推進協議会 福岡県八女市本村420-1 会長 斉藤元 33.214678 130.558866 2015 12 22 2015 6 1 - https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/5.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i05.html)
6 江戸崎かぼちゃ エドサキカボチャ EDOSAKI-KABOCHA 6 5 完熟で収穫を行うため、ほくほくとした食感で甘味がある。果皮の緑色が濃く、質感がゴツゴツしており、果肉色は濃いオレンジ色。 土壌は火山灰層(関東ローム層)であり排水性が高く、年間を通して適度な降水があるため過湿に弱いカボチャの生産適地。約50年にわたる生産の歴史の中で培われた栽培方法と全ての圃場に対する厳格な検査体制を継承し続け、完熟収穫を徹底。 野菜類かぼちゃ 2 茨城県稲敷市及び牛久市桂町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/6.html 稲敷農業協同組合 茨城県稲敷市江戸崎甲3016番地の3 代表理事組合長 田丸治 35.958056 140.32375 2015 12 22 2015 6 1 http://www.ib-ja.or.jp/ja/inashiki/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/6.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i06.html)
7 鹿児島の壺造り黒酢 カゴシマノツボヅクリクロズ KAGOSHIMA-NO-TSUBOZUKURI-KURODU 7 6 屋外に並べた壺を使って仕込み発酵するという独特な製法による米黒酢。発酵に6か月以上、熟成に6か月以上の長期熟成から生まれる特有の香りとまろやかな酸味。 1800年代初期には生産が開始された伝統的製法による黒酢の発祥の地。一年を通じて温暖で寒暖の差が小さく、また、薩摩焼の壺が身近に得られる土地柄は黒酢造りに最適の地である。 調味料及びスープ類その他醸造酢(米黒酢) 27 鹿児島県霧島市福山町及び隼人町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/7.html 鹿児島県天然つぼづくり米酢協議会 鹿児島県鹿児島市上之園町21番地15 会長 坂元昭宏 31.579514 130.547597 2015 12 22 2015 6 1 - https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/7.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i07.html)
8 くまもと県産い草 クマモトケンイグサ KUMAMOTOKENSAN-IGUSA 8 9 茎長が長く畳表の製織に適した熊本県優良指定品種(ひのみどり、夕凪、ひのはるか)を用い、伝統的な「泥染め」製法により光沢や色調を整えた良質ないぐさ。 熊本県優良指定品種(ひのみどり、夕凪、ひのはるか)は生産地の生産者に栽培が限られている。泥染め行程はいぐさ栽培の歴史に合わせて効率的な製法技術として確立。 その他農産物類(工芸農作物を含む)いぐさ 4 熊本県八代市、熊本県八代郡氷川町、熊本県宇城市、熊本県球磨郡あさぎり町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/8.html 八代地域農業協同組合 | 熊本宇城農業協同組合 | 球磨地域農業協同組合 熊本県八代市古城町2690 | 熊本県宇城市松橋町松橋357-1 | 熊本県球磨郡錦町大字一武2657-4 代表理事組合長 | 代表理事組合長 | 代表理事組合長 田島幹雄 | 堀幹男 | 福田勝徳 32.201197 130.841115 2016 2 2 2015 6 1 http://www.ja-yatsushiro.or.jp/info/index.html | http://www.jauki.or.jp/ | http://www.ja-kuma.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/8.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i08.html)
9 くまもと県産い草畳表 クマモトケンイグサタタミオモテ KUMAMOTOKENSAN-IGUSA-TATAMIOMOTE 9 10 栽培から加工・製織までの行程を一貫して行い、泥染めされたいぐさを使用し、揃いの長さで製織することにより、色合いや品種特性が統一された高品質な畳表。 いぐさ栽培の歴史に合わせて栽培から加工・製織までの行程を一貫して行う畳表生産が地場産業として定着し、1970年には日本一の産地に成長。 畳表類いぐさ畳表 41 熊本県八代市、熊本県八代郡氷川町、熊本県宇城市、熊本県球磨郡あさぎり町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/9.html 八代地域農業協同組合 | 熊本宇城農業協同組合 | 球磨地域農業協同組合 熊本県八代市古城町2690 | 熊本県宇城市松橋町松橋357-1 | 熊本県球磨郡錦町大字一武2657-4 代表理事組合長 | 代表理事組合長 | 代表理事組合長 田島幹雄 | 堀幹男 | 福田勝徳 32.201197 130.841115 2016 2 2 2015 6 1 http://www.ja-yatsushiro.or.jp/info/index.html | http://www.jauki.or.jp/ | http://www.ja-kuma.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/9.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i09.html)
10 伊予生糸 イヨイト IYO-ITO 10 11 時間をかけて丁寧に繭から糸を引き出すため、蚕がS字状に吐いて作った糸の繊維のうねりがそのまま残り、嵩高となる。また、光沢があり、ふんわりと柔らかい風合いの糸。 生の状態で冷蔵保存した繭を原料とする生繰り法により、テンション(張力)を抑えつつ低速で、かつ、多数の繭から繰糸する多条繰糸機を用いて生産する貴重な産地。 生糸類家蚕の生糸 42 愛媛県西予市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/10.html 愛媛県西予市蚕糸業振興協議会 愛媛県西予市野村町野村8-177-1西予市野村シルク博物館 会長 山岡薫彦 33.361292 132.629257 2016 2 2 2015 6 1 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/10.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i10.html)
11 鳥取砂丘らっきょう トットリサキュウラッキョウ TOTTORI-SAKYU-RAKKYO 11 3 身が締まっているうえ、各鱗片の厚みもほぼ同一で、食感の「シャキシャキ感」が良く、らっきょうの外観が白い。 鳥取砂丘に隣接した砂丘畑は、地力が低いことと、風が強く空っ風であり、砂質の環境(70mもの砂の層)であるがゆえに無駄な水分や栄養素等がないため、らっきょうの栽培に適していた。 野菜類らっきょう 2 鳥取県鳥取市福部町内の鳥取砂丘に隣接した砂丘畑 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/11.html 鳥取いなば農業協同組合 鳥取県鳥取市行徳1丁目103番 代表理事組合長 谷口節次 35.497833 134.222598 2016 3 10 2015 6 1 http://www.jainaba.com/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/11.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i11.html)
12 三輪素麺 ミワソウメン MIWA-SOMEN 12 13 約1300年前の奈良時代に生産が始まり、三輪地方が手延べ素麺発祥の地と伝えられている。しっかりとしたコシの強さから、伸縮性に優れており、非常に細い製麺が可能であることと、茹で上げ後の茹で伸びが抑制される。 手延べ素麺発祥の地とされている、毎年2月5日、全国の手延べ素麺産地の関係者が一同に会し、大神(おおみわ)神社で「卜定祭(ぼくじょうさい)」が営まれている。昭和40年代以降、家内工業として広く受け入れられ県下全域に広がった。 穀物類加工品類そうめん類 15 奈良県全域 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/12.html 奈良県三輪素麺工業協同組合 | 奈良県三輪素麺販売協議会 奈良県桜井市大字三輪334-6 | 奈良県桜井市大字芝322-2 代表理事 | 会長 池側義嗣 | 池田利一 34.531418 135.841563 2016 3 29 2015 6 1 http://www.miwasoumen-kumiai.com/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/12.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i12.html)
13 市田柿 イチダガキ ICHIDA-GAKI 13 14 地域発祥の品種で、糖度が高く、小ぶりな市田柿を用いた干柿である。伝統的な方法を活かした干し上げやしっかりとした揉み込みを行うことにより、飴色で、もっちりやわらかな食感と肌理細かなブドウ糖の粉化粧をもつ。 原料の市田柿は下伊那郡高森町が発祥の地である。この地域は昼夜の寒暖差が大きいため、高糖度の原料柿ができること、晩秋から初冬にかけて川霧が発生し干柿の生産に絶好の温度と湿度が整う地域であることから、高品質の干し柿が産出できる。干し柿の生産シーズンに各生産農家にかけられる柿のれんは当地の風物詩となっている。 果実加工品類干柿 18 長野県飯田市、長野県下伊那郡ならびに長野県上伊那郡のうち飯島町および中川村 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/13.html みなみ信州農業協同組合 長野県飯田市鼎東鼎281番地 代表理事組合長 田内市人 35.505352 137.840137 2016 7 12 2015 6 1 http://www.ja-mis.iijan.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/13.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i13.html)
14 吉川ナス ヨシカワナス YOSIKAWA-NASU 14 21 吉川ナスは、光沢のある黒紫色をした直径10cmほどの大きさの楕円~やや巾着型をした、肉質が緻密な丸ナスである。水分量が多いため、火を通すととろみのある食感が生まれ、煮崩れしにくく、味が濃く大果で独特の形をしていることから、料亭やレストランで使用される。 吉川ナスは、鯖江市の旧吉川村一帯で栽培されていたナスであり、現在まで品種改良されることなく継承されてきた。 野菜類なす 2 福井県鯖江市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/14.html 鯖江市伝統野菜等栽培研究会 福井県鯖江市西山町13番1号(農業公社グリーンさばえ:鯖江市役所農林政策課内) 会長 福岡重光 35.956445 136.184172 2016 7 12 2015 6 19 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/14.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i14.html)
15 谷田部ねぎ ヤタベネギ YATABE-NEGI 15 22 2度植え替えし、斜めに植え替えることで、軟白部が釣り針状に曲がるとともに、肉質が柔らかく、独特の粘りと甘みを有する。葉も食するタイプのねぎで、軟白部は12~15cmと短く、葉の色は淡く柔らかい。 生産地は砂地で排水が良く、ねぎ栽培に適している。当地で栽培されてきた在来品種を用い、斜めに植え替える栽培方法はこの地の伝統的な栽培方法である。 野菜類ねぎ 2 福井県小浜市谷田部 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/15.html 谷田部ねぎ生産組合 福井県小浜市谷田部25-7-1 組合長 池田良光 35.472209 135.728234 2016 9 7 2015 6 22 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/15.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i15.html)
16 山内かぶら タマウチカブラ TAMAUCHI-KABURA 16 26 円錐形で肌に窪みとヒゲ根が多い。肉質は緻密で硬く、煮ても煮崩れせず、漬けると歯ごたえがある漬物に仕上がる。葉もカブ菜としての利用に適している。 「山内かぶら」は古くから若狭町山内で栽培されてきた在来品種。種子の採取を一括管理することにより他のカブとの交配を避け、特徴を継承し続けている。 野菜類かぶ 2 福井県三方上中郡若狭町山内 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/16.html 山内かぶらちゃんの会 福井県三方上中郡若狭町山内42-12 代表 飛永悦子 35.490744 135.877929 2016 9 7 2015 6 24 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/16.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i16.html)
17 加賀丸いも カガマルイモ KAGA-MARUIMO 17 38 ソフトボール大の丸い形を特徴として、高級食材として知られるやまといも。粘り成分が多く、水分が少ないため、すりおろすと強い粘りを呈する。山芋特有の風味があり、加工食品原材料として幅広く利用されている。 昭和9年の手取川の洪水によって川砂が流入した田んぼでいもを栽培すると、形の丸いいもが多く採れるようになった。川砂と田んぼの土の混ざり具合が、大きくて丸みをもったいもの栽培に適した土壌となっている。 野菜類やまのいも 2 石川県能美市及び石川県小松市(高堂町、野田町、一針町) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/17.html 南加賀地区丸いも生産協議会 石川県能美市大成町リ40(JA根上内) 会長 本忠儀 36.448912 136.463718 2016 9 7 2015 8 12 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/17.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i17.html)
18 三島馬鈴薯 ミシマバレイショ MISHIMA-BAREISYO 18 32 収穫を手堀りで行っており、風乾貯蔵や厳格な品質管理により肌目がきれいで甘みがあり、保存性が高いメークイン種のじゃがいも。その品質の高さが主要な青果市場でも評価され、同時期の他産地のメークインと比較して2割から5割程度高い単価で取引されている。 箱根西麓の南向き斜面で通気性、保水性に優れ、じゃがいもの生産に適した土壌及び自然条件。傾斜地で大型収穫機等の使用ができないことで、手堀りによる肌目のきれいなじゃがいもを生産している。 野菜類馬鈴しょ 2 静岡県三島市の箱根西麓地域(佐野、徳倉、沢地、川原ヶ谷山田、川原ヶ谷小沢、川原ヶ谷元山中、塚原新田、市山新田、三ツ谷新田、笹原新田、山中新田、谷田台崎、玉沢)静岡県田方郡函南町の箱根西麓地域(桑原、大竹、平井、丹那、畑、田代、軽井沢) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/18.html 三島函南農業協同組合 静岡県三島市谷田字城の内141-1 代表理事組合長 柿島直人 35.114317 138.929823 2016 10 12 2015 7 9 http://mkja-shizuoka.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/18.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i18.html)
19 下関ふく シモノセキフク SIMONOSEKI-FUKU 19 47 活かし込みにより身質が引き締まり、高い技術により高い鮮度を保ったみがき処理(除毒等)が行われているみがきふぐ(とらふぐ)。全国各地からの集荷と仲卸業者の確かな目利きにより、全国の需要者のニーズに応じた出荷が可能となっている。 山口県出身の伊藤博文によるふぐ食公許以来の伝統。仲卸業者の目利きとふぐ処理の技術の高さは、とらふぐの集積地としての長い歴史の中で連綿として培われたものである。 魚類ふぐ 10 山口県下関市及び福岡県北九州市門司区 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/19.html 下関唐戸魚市場仲卸協同組合 山口県下関市唐戸町5番50号 理事長 森本徹 33.95657 130.945795 2016 10 12 2015 10 5 http://karato-n.axis.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/19.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i19.html)
20 能登志賀ころ柿 ノトシガコロガキ NOTOSHIGA-KOROGAKI 20 49 原料に糖度が高い最勝(さいしょう)柿を使用し、甘さ、鮮やかな飴色の外観、緻密で柔らかい果肉が特徴の干柿。人手による柿もみ、ゆっくりとした干し上げなど伝統的な製法で作り続けられている。 原料柿の最勝柿は、明治時代、当地において優れた系統を選抜したもの。能登地域の気候は、糖度の高い原料柿の生産や収穫後の干柿加工に適している。 果実加工品類干柿 18 石川県羽咋郡志賀町のうち昭和45年から平成17年までの旧志賀町区域 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/20.html 志賀農業協同組合 石川県羽咋郡志賀町末吉新保向1番地 代表理事組合長 新谷克己 37.008823 136.78039 2016 10 12 2015 10 19 http://www.ja-shika.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/20.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i20.html)
21 十勝川西長いも トカチカワニシカガイモ TOKACHIKAWANISHI-NAGAIMO 21 57 長さが短いとっくり型で、肌・肉質ともに外観が白く褐変しにくい。歯ごたえや食感が良く、とろろにしたときの粘りも強い。海外への輸出も盛んで、海外でも高い評価を受けている。 長いも栽培に適した厚い腐植層を持つ黒ボク土。1971年に導入した優良種子を隔離栽培し、優良無病の選抜・育種を繰り返し厳格に管理することで、特性を守り続けている。 野菜類やまのいも 2 北海道帯広市、芽室町、中札内村、清水町、新得町、池田町字高島、足寄町、浦幌町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/21.html 十勝川西長いも運営協議会 北海道帯広市川西町西2線61番地 会長 有塚利宣 42.84885 143.165973 2016 10 12 2016 1 7 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/21.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i21.html)
22 くにさき七島藺表 クニサキシチトウイオモテ KUNISAKI-SHICHITOI-OMOTE 22 28 亜熱帯性の植物である七島藺を、筵と同じ製織方法で織り上げた畳表。原料、織り方の違いから、い草の畳表よりも強度が有り、自然で素朴な仕上がりとなる。独自の風合いは、関東圏を中心に人気が高い。 原料である七島藺は約350年前から栽培を開始。府内藩、日出藩、杵築藩などで栽培が奨励され、昭和中期頃まで当地の重要な産業だった。現在は生産者や当地の県内畳店、七島藺問屋、行政、県内外からの移住者を含めた地域住民などで「くにさき七島藺振興会」を立ち上げ、担い手の育成や支援を実施し七島藺の文化を守り育てている。 畳表類七島イ畳表 41 大分県国東市、大分県杵築市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/22.html くにさき七島藺振興会 大分県国東市安岐町富清3209 会長 林浩昭 33.524353 131.628335 2016 12 7 2015 6 9 http://shitto.org/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/22.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i22.html)
23 十三湖産大和しじみ ジュウサンコサンヤマトシジミ JYUSANKOSAN-YAMATOSHIJIMI 23 58 汽水湖であり、生息環境に優れた「十三湖」で漁獲されたヤマトシジミ。しじみの出汁、旨味が良く出ることが特徴。その品質の高さと年間をとおしての安定した出荷は市場からも高く評価されている。 十三湖は、遅くとも明治時代からしじみ漁が始まった歴史を有する全国有数のしじみ漁場。漁業者による操業制限等の継続的な取組により品質の高いしじみの持続可能な生産を実現。 貝類しじみ 11 青森県五所川原市(十三湖を含む。)、つがる市、北津軽郡中泊町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/23.html 十三漁業協同組合 | 車力漁業協同組合 青森県五所川原市十三羽黒崎133番地 | 青森県つがる市富萢町清水6番地5 代表理事組合長 | 代表理事組合長 工藤伍郎 | 尾野明彦 41.036729 140.329032 2016 12 7 2016 1 8 http://www.trace-info.jp/jfjusan/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/23.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i23.html)
24 連島ごぼう ツラジマゴボウ TSURAJIMA-GOBO 24 59 川砂を主体とした畑で育てられ、肌が白くアクが少ないごぼう。肉質はやわらかで甘みがあり、筋張っていないのが特徴。洗いごぼうとして出荷するため、そのまま調理に使える。 高梁川の砂の堆積を利用し、他産地にはない砂地土壌で栽培している。伏流水が豊富にあり、灌水不足にならない立地。中国・四国地方では最大の洗いごぼうの産地。 野菜類ごぼう 2 岡山県倉敷市(水島地域並びに倉敷地域のうち西阿知及び大高) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/24.html 倉敷かさや農業協同組合 岡山県倉敷市西阿知町1040番の5 代表理事組合長 安藤憲男 34.586722 133.727404 2016 12 7 2016 1 26 http://www.ja-kurakasa.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/24.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i24.html)
25 特産松阪牛 トクサンマツザカギュウ TOKUSAN-MATSUZAKA-GYU 25 29 未経産の黒毛和種の雌牛を12ヶ月齢までに兵庫県から導入し、900日以上の長期にわたり肥育。不飽和脂肪酸を多く含んでいることから脂肪が溶け出す温度が低く、きめ細やかなサシのある牛肉。 古くから日本全国からの旅行者の往来が多く、交易が盛んであるなか、長期肥育による肉質の探求にいち早く特化。技術継承のための取組を継続することで、長期肥育に対応できる肥育方法を確立。 生鮮肉類牛肉 6 平成16年11月1日当時の行政区画名としての22市町村(松阪市、津市、伊勢市、久居市、香良洲町、一志町、白山町、嬉野町、美杉村、三雲町、飯南町、飯高町、多気町、明和町、大台町、勢和村、宮川村、玉城町、小俣町、大宮町、御薗村、度会町) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/25.html 松阪牛連絡協議会 三重県松阪市殿町1340番地1 会長 竹上真人 34.577785 136.528404 2017 3 3 2015 7 6 http://www.matsusakaushi.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/25.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i25.html)
26 米沢牛 ヨネザワギュウ YONEZAWA-GYU 26 42 生後32ヶ月以上の黒毛和種・未経産牛から得られる肉質等級が3等級以上の牛肉。品質の高さ、食味の良さから、古くから高く評価されている。牛肉食がまだ一般的ではなかった明治初期から、米沢では多くの牛肉店が開店し、関西から訪れていた商人からも好評を博したことで、その評価が全国に広まった。現在でも、百貨店やスーパー等から評価を受けている。 明治時代に米沢周辺で肉牛肥育が盛んとなり、生産地域として確立。米沢ではおもてなし料理のための肉として扱われ、米沢牛料理を目当てに米沢を訪れる観光客も多く、米沢駅の米沢牛駅弁は120年のロングセラーとなっている。昭和53年から、共励会、共進会を開催し、地域全体の肥育技術の研鑽・向上に取り組んでおり、平成4年には、行政や生産者・流通業者等の関係者が一体となって、「米沢牛銘柄推進協議会」を発足し、米沢牛の更なる銘柄確立に取り組んでいる。 生鮮肉類牛肉 6 山形県置賜地域(米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、飯豊町、白鷹町、小国町) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/26.html 米沢牛銘柄推進協議会 山形県東置賜郡川西町大字上小松978-1 会長 中川勝 38.006213 140.053375 2017 3 3 2015 9 3 http://www.yonezawagyu.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/26.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i26.html)
27 西尾の抹茶 ニシオノマッチャ NISHIO-NO-MACCHA 27 55 鮮やかな碧緑色の外観を持つ抹茶であり、渋味が少なく、まろやかで強い旨味が続くことが特徴。 矢作川と矢作古川に囲まれた三角州に位置する茶園は、地下水位が低く、根深となるため、茶の旨味成分であるテアニンの生成が促される。鎌倉時代から茶産地としての伝承があり、明治期に茶産地として本格的に発展。隣接する岡崎市からは茶臼に適した御影石が産出され、石細工の技術も高く、良質の抹茶につながる茶臼が生産されてきた。 酒類以外の飲料等類茶葉(生のものを除く。) 32 愛知県西尾市、愛知県安城市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/27.html 西尾茶協同組合 愛知県西尾市上町下屋敷2-3 代表理事 杉田芳男 34.876962 137.039029 2017 3 3 2015 12 7 http://www.nishionomattya.jp/index.html https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/27.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i27.html)
28 前沢牛 マエザワギュウ MAEZAWA-GYU 28 76 上質できめ細やかな霜降りで、しっとりした肉質。脂はしつこくなく上質な香りが口の中に広がり、肉が溶けるように感じられる。全国肉用牛枝肉共励会においては、全国最多となる通算6回の名誉賞(農林水産大臣賞)を受賞するなど、数々の受賞歴を有する。 雪解け水が豊富で米づくりに適しており、良質で清潔な稲わらの供給が可能。牛の肥育を始めた昭和40年代は生産技術が未熟であったが、地域のリーダー育成や飼養管理研修など、地域が一丸となって生産技術の向上に取り組み続けた結果、東の横綱「前沢牛」として全国的な知名度を有するに至った。 生鮮肉類牛肉 6 岩手県奥州市前沢区 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/28.html 岩手ふるさと農業協同組合 岩手県奥州市胆沢区小山字菅谷地131番地1 代表理事理事長 千葉喜美生 39.110864 141.066804 2017 3 3 2016 7 14 http://www.jafurusato.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/28.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i28.html)
29 くろさき茶豆 クロサキチャマメ KUROSAKI-CHAMAME 29 73 明治末期に導入した茶豆から選抜された小平方茶豆に由来する独特の「色」、「香り」と味わい。一般の枝豆に比べ、莢の付きが多く、莢はやや大きく平べったい。 明治末期に山形県鶴岡の血縁者から取り寄せた茶豆を、黒埼地区(小平方集落)において長い年月をかけて選抜。栽培管理が難しい品種であるが、地域一体となって栽培技術の向上・鮮度保持に取り組み産地化が図られた。 野菜類えだまめ 2 新潟県新潟市西区黒埼地区、新潟市西区小新的場地区、新潟市西区亀貝寅明地区 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/29.html 新潟市黒埼地区茶豆組合協議会 新潟県新潟市西区木場53 会長 篠原辰男 37.831615 139.003299 2017 4 21 2016 7 4 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/29.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i29.html)
30 東根さくらんぼ ヒガシネサクランボ HIGASHINE-SAKURANBO 30 93 栽培に適した気象や土壌、栽培方法や規格管理の徹底により、大玉で甘さと酸味のバランスに優れた食味が特徴。 さくらんぼの最高級品種「佐藤錦」発祥の地。生産者の栽培技術や品質向上に向けた取組により、高品質のさくらんぼを広く提供できるようになり、日本一の生産量を誇っている。東根市をはじめ地域全体のさくらんぼによる町おこしの取組みが、「東根さくらんぼ」の知名度の向上に繋がっている 果実類おうとう 3 山形県東根市及び隣接市町の一部 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/30.html 果樹王国ひがしね6次産業化推進協議会 山形県東根市中央一丁目1番1号 会長 土田正剛 38.431352 140.391101 2017 4 21 2016 10 20 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/30.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i30.html)
31 みやぎサーモン ミヤギサーモン MIYAGI-SALMON 31 63 おいしさを保つため活け締め処理を施した高鮮度な養殖ギンザケ。身にツヤと張りがあり、包丁を入れると刃をつかむような感触。生鮮で刺身で食べられるほか、生臭くなく、他の食材や様々な調理法にも合わせやすい。 宮城県のリアス式海岸は、水深が深く波も穏やかで、7月後半まで海水温が20℃以下と低いことから、ギンザケの養殖に適している。宮城県は「養殖ギンザケ」発祥の地であり養殖の開始は昭和51年頃(国内養殖ギンザケ生産量のシェア9割超)。平成8年頃に生餌から人工配合飼料に切り替えるとともに、活け締めによる鮮度保持技術を向上させてきた。 魚類ぎんざけ 10 宮城県石巻市、女川町、南三陸町、気仙沼市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/31.html みやぎ銀ざけ振興協議会 宮城県石巻市開成1番27 会長 小野秀悦 38.461461 141.305769 2017 5 26 2016 3 11 http://www.miyagi-ginzake.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/31.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i31.html)
32 大館とんぶり オオダテトンブリ ODATE-TONBURI 32 75 アカザ科ホウキギ属の一年草であるホウキギ(昔は茎を束ね、ほうきとして利用)の実を原料とした加工品。直径1~2mmの粒状で、味はないが、プチプチした魚の卵に感じられる食感を楽しむ食材。その食感から「畑のキャビア」などとも呼ばれる。 山に囲まれ風が少ないことが、実が落ちやすいホウキギ栽培に適している。加工処理に必要な豊富な湧き水に恵まれている。江戸時代から「とんぶり」を食す習慣があったとされ、加工に必要なノウハウが伝承。「とんぶり」の語源は「ぶりこ(秋田の県魚であるハタハタの卵)」といわれ、秋田を代表する特産品の一つ。 野菜加工品類その他第1号から前号までに掲げるもの以外の野菜加工品(とんぶり) 17 秋田県大館市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/32.html あきた北農業協同組合 秋田県大館市根下戸新町7番22号 代表理事組合長 仲澤修 40.273134 140.534283 2017 5 26 2016 7 11 http://www.ja-akitakita.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/32.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i32.html)
33 大分かぼす オオイタカボス OITA-KABOSU 33 78 果実の風味が優れる緑色の時期に収穫したかぼす。さわやかな柑橘系の香りと強すぎない酸味が特徴。果汁を搾って料理に使うことにより、その風味が食材の持つ味を引き立てる。果実の緑色、果汁歩合等の品質を保ちつつ周年の供給体制を確立。 大分県では江戸時代から、かぼすが栽培されており、古くは薬用として重宝されたと言われている。県による栽培奨励や昭和54年に大分県知事が提唱した「一村一品運動」による需要開拓等、他産地に類を見ない振興を通じ、全国生産量の9割以上を占めるとともに、周年出荷体制を構築。県を代表する産品として認知。 果実類その他かんきつ類(かぼす) 3 大分県内 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/33.html 大分県カボス振興協議会 大分県大分市大手町3-1-1大分県農林水産部おおいたブランド推進課内 会長 中島英司 33.238194 131.612588 2017 5 26 2016 7 27 http://www.oitakabosu.com/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/33.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i33.html)
34 すんき スンキ SUNKI 34 79 木曽郡の伝統野菜である赤蕪の茎葉等を原料に無塩で乳酸発酵させた国内外でも珍しい漬物。べっこう色で乳酸由来の酸味が特徴。 標高が高く寒さの厳しい気候・風土が赤蕪栽培に適している。塩が貴重な時代に山深い地で冬季の野菜を保存する必要があったことから、塩を一切使わない製法が発達。300年以上続く木曽地域の伝統食。 野菜加工品類野菜漬物のうち、(一)から(八)までに掲げるもの以外の野菜漬物(乳酸発酵漬物(無塩)) 17 長野県木曽郡木曽町、上松町、南木曽町、木祖村、王滝村、大桑村及び長野県塩尻市の一部(旧楢川村)(平成17年3月31日当時の長野県木曽郡) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/34.html すんきブランド推進協議会 長野県木曽郡木曽町福島2757-1長野県木曽地域振興局農政課内 会長 松井淳一 35.83915 137.687919 2017 5 26 2016 8 1 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/34.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i34.html)
35 新里ねぎ ニッサトネギ NISSATO-NEGI 35 86 軟白部が弓形に曲がった伝統野菜の曲がりねぎ。柔らかく甘みが強い。高値で取引されており、年末年始の贈答品等としても利用される。 生産地の土壌(小石混じりの粘性質の高い黒く粗い土壌)及び気候(南側に山が少なく日照に恵まれ、また冬期の冷気を受けやすい気候)が成長の促進と甘みの増進に好適。品種や栽培方法を変えずに、江戸時代末期から100年以上にわたり継続して栽培。 野菜類ねぎ 2 栃木県宇都宮市新里町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/35.html 新里ねぎ生産組合 栃木県宇都宮市新里町丙1170 組合長 麦島弘文 36.641084 139.817169 2017 5 26 2016 8 24 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/35.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i35.html)
36 田子の浦しらす タゴノウラシラス TAGO-NO-URASHIRASU 36 54 鮮度が良く、形の良い状態で水揚げされるため、透明でぷりぷりした食感が特徴。冷凍したものを解凍しても水揚げ時と区別がつかない。新鮮で身に傷が少ないため、釜揚げにすると「し」の字の形となり、ふっくらとした旨味の濃いものができる。 田子の浦しらすの漁場は、富士山や南アルプスの山々からの栄養によりプランクトンが豊富な駿河湾の最北部に位置し、水揚港までの距離も短い。更にしらすを傷付けずに漁獲できる「しらす一艘船曳網漁」による漁獲や船上での氷締めの作業等を徹底することで鮮度が良く、形も良いしらすが水揚げされる。 魚類しらす 10 静岡県田子の浦沖(富士市沖・沼津市沖) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/36.html 田子の浦漁業協同組合 静岡県富士市前田字新田866-6 代表理事組合長 志村正人 35.139315 138.69123 2017 6 23 2015 12 2 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/36.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i36.html)
37 万願寺甘とう マンガンジアマトウ MANGANJI-AMATO 37 72 辛み成分のない甘味種とうがらし。ピーマンのような肉厚な果肉を有する。大型果であるが果肉は柔らかく、丸ごと食べられる。肩部のくびれとやや湾曲した果形が特徴。さわやかな甘い香りと、ほのかなとうがらしの香りが匂う独特の風味。 舞鶴市万願寺地区で「伏見とうがらし」が自然交雑して誕生した「万願寺甘とう」の在来種を基に京都府が品種「京都万願寺2号」を育成。種子の採種など品種の維持については、生産地の生産者部会と地元JAによって管理されており、この地域でしか生産できない。 野菜類その他果菜類(とうがらし(青とう)) 2 京都府綾部市、舞鶴市及び福知山市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/37.html 全国農業協同組合連合会 東京都千代田区大手町1-3-1 代表理事理事長 神出元一 35.68864 139.762817 2017 6 23 2016 5 17 http://tagonoura-gyokyo.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/37.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i37.html)
38 飯沼栗 イイヌマクリ IINUMA-KURI 38 88 飯沼栗は独自の栽培技術で1つの毬に1果の大粒の栗を作り上げた。その大きさに加え、果実洗浄や徹底した選果を行い、色つや・形状等に優れたものを選別。冷温貯蔵により甘さが増した時期に計画出荷。東京都中央卸売市場における過去5年間の販売価格は、同市場における平均価格の約2倍。 茨城町は、関東ローム層の平坦な台地で保水性、通気性が良く、台風や雪の被害が少ない安定した気候であるためクリ栽培に適している。1毬1果の授粉技術は門外不出であり、クリ洗浄機の開発、冷温貯蔵技術の確立、出荷まで3回の選別選果を厳格化するなど生産組合が品質管理に取り組んできた結果、大きく色つやの良い栗が生産されるようになった。 果実類くり 3 茨城県東茨城郡茨城町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/38.html 下飯沼栗生産販売組合 茨城県東茨城郡茨城町下飯沼1077 組合長 田口一彦 36.29296 140.384254 2017 6 23 2016 9 1 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/38.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i38.html)
39 紀州金山寺味噌 キシュウキンザンジミソ KISYUKINZANJI-MISO 39 70 和歌山県内で伝統製法により生産されている食べる味噌。野菜を麹と一緒に仕込み、発酵・熟成させているため、麹と野菜の味とが溶け合い、味がまろやかである。また、粒が残った状態でも柔らかな食感である。 金山寺味噌は鎌倉時代に中国の径山寺から和歌山県に持ち帰られた味噌の製法を起源とする説が有力であり、和歌山県が金山寺味噌発祥の地とされている。1948年頃に、現在の製法が確立し、その後、確立した製法により和歌山県内で継続して生産されている。 調味料及びスープ類その他味噌(醸造嘗め味噌) 27 和歌山県 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/39.html 紀州味噌工業協同組合 和歌山県和歌山市十二番丁75番地 理事長 久保公一 34.231989 135.171333 2017 8 10 2016 4 12 http://www.kinzanjimiso.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/39.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i39.html)
40 美東ごぼう ミトゴボウ MITO-GOBO 40 65 長根のごぼうで先端まで肉付きが良く、食感が柔らかい。丁寧な出荷作業で香りが損なわれない。品質の良さから、市場関係者からも高値で取引されている。 生産地は秋吉台の石灰岩が侵食されできた窪地で、粘土質土壌が深く堆積し、土が重く硬い。この特殊な地形と土壌でごぼうを栽培することにより、肉質がきめ細かく柔らかな食感を生み出す。出荷の前に稲わら等で表面を傷つけずに丁寧に泥を落とす「すなでる」手法は、昭和初期の頃から当地で伝統的に行われている手法である。 野菜類ごぼう 2 山口県美祢市美東町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/40.html 山口美祢農業協同組合 山口県美祢市大嶺町東分3443番地1 代表理事組合長 飯田昭一郎 34.167302 131.202487 2017 9 15 2016 3 29 http://www.ja-ymg-mine.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/40.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i40.html)
41 プロシュットディパルマ プロシュットディパルマ ProsciuttoDiParm 41 77 厳選された豚肉を最小限の塩で1年以上熟成された柔らかく風味豊かな生ハム。EUにおけるGI登録品(一定の地域内で生産・加工・製造の全てが行われるものを対象とするPDO[原産地呼称保護]産品として登録されている)。 カシ林に覆われた養豚地域・酪農地域であり、乳清を餌とした上質な豚肉が供給可能な地域。湿度が高くない熟成に適した環境であり、かつ、塩が局所的に入手可能であり、生ハムの生産に理想的な地域。 食肉製品類ハム類 20 イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州パルマ県内の一部地域(エミリア街道から5km以上南に離れ、海抜900m以下であり、かつエンザ川(東端)及びスティロネ川(西端)に挟まれた地域)。 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/41.html コンソルツィオデルプロッシュットディパルマ PARMA(PR)LARGOCALAMANDREI1/ACAP43121ITALY Chairman CAPANNAVITTORIO 44.799873 10.339797 2017 9 15 2016 7 22 http://www.prosciuttodiparma.com/ | http://parmaham.org/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/41.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i41.html)
42 木頭ゆず キトウユズ KITO-YUZU 42 113 果皮障害の発生が少なく、外観が美しい。半世紀に渡る優良系統選抜により、果皮が厚く、果汁が多くて香りが良い。 那賀町は標高が高く冷涼であるため、果実の色合いが良い。また、夏期の降雨量は徳島市の2.5倍以上と多雨であり、夏期の乾燥が原因となる「かいよう性コハン症」の発生が軽減される。旧木頭村では古くからゆずが植えられていたが、昭和35年に大阪中央市場に販売し高い評価を受けたことを契機に本格的な生産が始まった。 果実類ゆず 3 徳島県那賀郡那賀町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/42.html 木頭ゆず振興協議会 徳島県阿南市桑野町上張15番地 会長 木村晃 33.875596 134.607504 2017 9 15 2017 2 27 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/42.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i42.html)
43 上庄さといも カミショウサトイモ KAMISYO-SATOIMO 43 45 在来系統の「大野在来」と呼ばれるサトイモで、肉質が非常に緻密で固くしまっており、煮くずれしにくく、食べるともちもちとした独特の歯触りを持つ。 盆地特有の気候であり、昼夜の温度差が大きいため、デンプンが蓄積しやすく、より煮崩れしにくいサトイモとなる。真名川や九頭竜川など豊富な河川水により、夏に必要な灌漑が容易。地区内のどのほ場もサトイモ生産に適した土壌。 野菜類さといも 2 福井県大野市上庄地区(昭和29年6月30日現在における行政区画名としての福井県大野郡上庄村) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/43.html テラル越前農業協同組合 福井県大野市中挾1丁目1301番地 代表理事組合長 松田義一 35.985925 136.505278 2017 11 10 2017 9 10 http://jaterral.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/43.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i43.html)
44 琉球もろみ酢 リュウキュウモロミス RYUKYU-MOROMISU 44 96 琉球泡盛のもろみ粕を原料とする非発泡性飲料。琥珀色で酸味があるが、主な酸味成分がクエン酸であるため、鼻にツンとくる刺激や酢酸臭がなく飲みやすい。 温暖で湿潤な亜熱帯性気候下では、酒造にあたり通常の生産方法では醸造途中で雑菌が増殖するリスクが高いため、伝統的に黒麹菌を用いた酒(泡盛)が製造されてきた。「全麹仕込み」により泡盛が製造される際に得られるクエン酸が多量に溶解した琉球もろみ粕を原料として使用。 酒類以外の飲料等類(ア)から(コ)までに掲げるもの以外の非発泡性飲料(薄めて飲用されるものを含む。)(もろみ酢) 32 沖縄県 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/44.html 琉球もろみ酢事業協同組合 沖縄県那覇市若狭1丁目9番7号 代表理事 松田亮 26.219381 127.672923 2017 11 10 2016 11 11 http://www.moromisu.info/index.html https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/44.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i44.html)
45 若狭小浜小鯛ささ漬 ワカセオバマハマコダイササズケ WAKASEOBAMA-KODAISASAZUKE 45 99 日本海産の小鯛を三枚におろして薄塩にし、酢あるいは調味酢に漬けた後、樽詰め等にしたもの。皮の色が美しいピンク色に輝き、身はつやを伴った淡い飴色または透明感のある白色で身の締まりと適度な塩気と酸味を有している。塩や酢の使い方により保存性を有しながら生に近い風味を持つ。 古くから鯛漁が盛んで、大消費地の京都に近い生産地の立地から、保存性を有しながらも生に近い風味を持つ小鯛ささ漬の製造技術が、明治期に当地で確立。小鯛を三枚におろし、骨を取るといった作業は、機械化することが困難であり、生産地の熟練した技能者により品質が支えられている。 加工魚介類調味加工品(小鯛ささ漬) 24 福井県小浜市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/45.html 協同組合小浜ささ漬協会 福井県小浜市川崎1丁目3-6 理事長 田村均 35.500895 135.739592 2017 11 10 2016 11 21 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/45.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i45.html)
46 桜島小みかん サクラジマショミカン SAKURAJIMA-SYOMIKAN 46 100 果実は極めて小さいが、果肉は柔らかく多汁で、甘さと酸味のバランスがとれ食味が良いみかん。果皮には、柑橘系特有の爽やかな香気がある。 周囲を海に囲まれ年間を通して温暖で日照条件にも恵まれている桜島では、温州みかんと系統が異なる「小みかん」が島の重要な商品作物として古くから栽培されてきた。屋根掛けハウスの下で水分管理を適切に行うことにより、サイズの揃いの良い果実を生産し、現在も地域の特産品となっている。 果実類その他かんきつ類(紀州みかん) 3 鹿児島市桜島横山町、桜島白浜町、桜島二俣町、桜島松浦町、桜島西道町、桜島藤野町、桜島武町、桜島赤生原町、桜島小池町、桜島赤水町、新島町(平成16年10月31日時点における行政区画名としての鹿児島県鹿児島郡桜島町) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/46.html 鹿児島みらい農業協同組合 鹿児島県鹿児島市小川町27-17 代表理事組合長 村山眞一郎 31.597659 130.562262 2017 11 10 2016 11 24 https://ja-kagoshimamirai.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/46.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i46.html)
47 岩手野田村荒海ホタテ イワダテノダムラアラミホタテ IWATENODAMURA-ARAMIHOTATE 47 105 プランクトンが豊富で自由に泳ぎ回れる環境下で養殖されたホタテガイ。身は肉厚で旨味が濃く、貝柱は繊維がしっかりとして弾力がある。貝殻は表面に付着した生物が丁寧に除去されているため美しい。 野田湾は三陸沿岸の湾の中でも開放性が高く、波浪等の影響を受けやすいが、潮通しが良く、水質がきれいで、プランクトンが豊富なため、ホタテガイの飼育環境が良好。栄養素が豊富でホタテガイが自由に泳ぎ回れる環境を維持するため、カゴ養殖等を行うことで良質なホタテガイを生産。 貝類ほたてがい 11 岩手県野田村野田湾 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/47.html 野田村漁業協同組合 岩手県九戸郡野田村大字野田第27地割73番地 代表理事組合長 小野茂雄 40.11669 141.813441 2017 11 10 2016 12 26 http://www.jf-noda.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/47.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i47.html)
48 奥飛騨山之村寒干し大根 オクヒダヤマノムラカンボシダイコン OKUHIDAYAMANOMURA-KANBOSHIDAIKON 48 106 山之村地区で、冬場の保存食として伝統的に作られてきた輪切りで厚みのある寒干し大根。アメ色で煮物などにすると独特の甘みとコリッとした歯応えのある食感。 山之村地区は標高約1000mにある豪雪地帯で、厳冬期にはマイナス20℃以下になることもあり、1ヶ月以上寒風干しを行う「奥飛騨山之村寒干し大根」作りに最適。冬場は2mに及ぶ積雪に覆われ、寒風干し中に土埃などの付着を防ぎ、高品質な寒干し大根の生産ができる。手作業を中心とした伝統的な製法が引き継がれている。 野菜加工品類干しだいこん 17 岐阜県飛騨市神岡町山之村地区(岐阜県飛騨市神岡町伊西・森茂・岩井谷・下之本・瀬戸・和佐府・打地区の総称) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/48.html すずしろグループ 岐阜県飛騨市神岡町森茂490 会長 小萱眞里子 36.37478 137.372626 2017 11 10 2016 12 26 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/48.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i48.html)
49 八丁味噌 ハッチョウミソ HATTYO-MISO 49 27 赤褐色で色が濃く、適度な酸味、うまみと苦渋味といった他の味噌にない独特な風味を有する。愛知県民の濃い味を好む嗜好と相まって「名古屋めし」の代表的な調味料として定着。 愛知県は高温多湿な気候であり、製麹過程で腐敗しやすい自然条件の下で、天保、弘化、嘉永頃(約200年前)には、塩と大豆を用いて安全に味噌作りができる味噌玉作り製法が定着した。気温が高いことにより、熟成において大豆の分解が進みやすい。高温多湿な環境では、塩分・栄養価の高い味噌が好まれた。 調味料及びスープ類豆味噌 27 愛知県 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/49.html 愛知県味噌溜醤油工業協同組合 愛知県名古屋市中区栄1丁目16番7号 代表理事 中村光一郎 35.165834 136.894444 2017 12 15 2015 6 24 http://www.aichimisotamari.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/49.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i49.html)
50 堂上蜂屋柿 ドウジョウハチヤガキ DOJO-HACHIYAGAKI 50 83 非常に大きい干し柿で、平均80gとなる。果肉は飴色で繊維質が少なく柔らかい。糖度は65度にもなる。品質が良く贈答品として高く評価。 昼夜の温度差がある盆地型の気候により、高糖度の柿が生産される。干し柿加工の季節は晴天日が多く、かつ朝晩の冷え込みが強いため天日干しの開始時間に屋外の柿が急激に乾燥するのを防ぐ。伝統技法(ニオボウキ)による丁寧な加工行程を経て品質の整った干し柿が完成する。古来から殿上人(堂上)に献上する柿として広く知られている。 果実加工品類干柿  18 岐阜県美濃加茂市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/50.html 美濃加茂市堂上蜂屋柿振興会 岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋6-1 会長 三輪宣彦 35.471625 137.004696 2017 12 15 2016 8 19 http://www.hachiyagaki.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/50.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i50.html)
51 ひばり野オクラ ヒバリノオクラ HIBARINO-OKURA 51 104 身が大きいにもかかわらず、柔らかいオクラ。多彩な調理方法の料理に使用できる点や、安定した品質が評価されて、他産地オクラの3割~5割程度高値で取引されている。 産地は秋田県内でも日照量が多い地域であり、ハウス栽培による温度管理が容易、これにより、オクラの生育に適した温度での栽培が可能。生産者が互いの圃場を巡回しながら栽培技術を改良し、地域として栽培技術の向上を図ってきたため、安定した品質のオクラの生産が可能。 野菜類その他果菜類(オクラ 2 秋田県雄勝郡羽後町  https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/51.html JAうご新成園芸組合 秋田県雄勝郡羽後町足田字泉田45-1 組合長 高橋和幸 39.220921 140.411182 2017 12 15 2016 12 8 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/51.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i51.html)
52 小川原湖産大和しじみ オガワハラコサンヤマトシジミ OGAWAHARAKOSAN-YAMATOSHIJIMI 52 107 大粒で濃厚な出汁が出るだけでなく、身もしっかり味わえることが特徴のヤマトシジミ。外見も良く、出荷後にも鮮度の良い状態が保持できる。また、しじみ専用の市場で品質がチェックされるため、品質にばらつきがなく安定した品質を維持。 小川原湖は、水質や底質がヤマトシジミの生息場所として良好であり、全国有数のしじみ漁場。地域の漁業者は、4年程度成長(殻長が15mm以上)させてから漁獲するなど湖内のしじみを持続的に生産する取組を継続してきた。平成5年には、しじみ専用の市場となる小川原湖地区卸売魚市場が開設され、湖内で漁獲されたしじみの一元的な集荷が可能となり、安定した品質のしじみを出荷する体制が確立。 貝類しじみ 11 青森県上北郡東北町(小川原湖を含む。)、上北郡六ヶ所村、三沢市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/52.html 小川原湖漁業協同組合 青森県上北郡東北町旭北四丁目31番地662 代表理事組合長 濱田正隆 40.736679 141.278269 2017 12 15 2016 12 27 http://www.jf-ogawarako.com/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/52.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i52.html)
53 入善ジャンボ西瓜 ニュウゼンジャンボスイカ NYUZEN-JUMBO-SUIKA 53 111 ラグビーボールのような長楕円形のユニークな外見であり、果皮の色は濃く縞がはっきりとしている。平均重量が17~19kgと大きい。サッパリとした甘みが口の中で広がる。 産地は黒部川によって形成された広大で肥沃な扇状地であり、砂質浅耕土であるため保水力が低く、多湿に弱く病害の発生しやすい西瓜を長期間生育し重く大きく育てることができる。産地では明治後期からジャンボ西瓜の栽培が始まり、ジャンボ西瓜の栽培方法が確立している。 野菜類すいか 2 富山県下新川郡入善町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/53.html みな穂農業協同組合 富山県下新川郡入善町入膳3489-1 代表理事組合長 細田勝二 36.933047 137.50378 2017 12 15 2017 2 2 http://www.ja-minaho.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/53.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i53.html)
54 香川小原紅早生みかん カガワオバラベイバセミカン KAGAWAOBARABEIBASE-MIKAN 54 121 果皮の色が鮮やかな濃紅色であることが特徴の温州みかん。国内で栽培されている約100品種の温州みかんの内で最も紅いといわれている。糖度と酸度のバランスがとれ食味が良い。 夏秋期に雨が少なく、日照時間が長い瀬戸内海式気候は、みかんの栽培に適しており、古くから高品質なみかんが栽培されてきた。香川県坂出市で偶然発見された「枝変わりの紅いみかん」を差別化商品として地域で育成。地域が一体となり品質向上に努め、消費宣伝活動に取り組んだことで消費者へ「美味しい紅いみかん」のイメージが定着し、特産品としての地位を築いた。 果実類うんしゅうみかん 3 香川県 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/54.html 香川県農業協同組合 香川県高松市西の丸町14番7号 代表理事理事長 遠城昌宏 34.348874 134.047152 2017 12 15 2017 3 24 http://www.kw-ja.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/54.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i54.html)
55 宮崎牛 ミヤザキギュウ MIYAZAKI-GYU 55 133 きめ細やかなサシを持ち、口に含むと広がるほのかな甘みと芳醇な香りが特徴。地域を挙げた高品質な肉牛作りが高く評価され、第9回(H19)及び第10回(H24)全国和牛能力共進会において総合優勝。第11回大会(H29)でも肉牛の部で内閣総理大臣賞を受賞。 宮崎県は肉用子牛の生産が盛んであったが、昭和34年に肥育牛の飼料給与基準を策定するなど、肥育牛の振興策にも着手。県内種雄牛の改良にも取り組み、昭和48年には「宮崎方式」と呼ばれる県内種雄牛の一元管理体制を全国で初めて構築。 生鮮肉類牛肉 6 宮崎県内 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/55.html より良き宮崎牛づくり対策協議会 宮崎県宮崎市霧島1丁目1番地1 会長 新森雄吾 31.926199 131.415199 2017 12 15 2017 7 18 http://www.miyazakigyu.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/55.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i55.html)
56 近江牛 オウミギュウ OMI-GYU 56 134 融点が低い不飽和脂肪酸であるオレイン酸を多く含んでおり脂質の口溶けが良い。約400年前から生産が続く最も古い銘柄牛のひとつであり、日本の牛肉食文化への貢献や肥育技術の高さから日本三大和牛とも称される。 江戸時代は牛肉食が禁止されていたが、彦根藩は将軍家への献上のため、唯一、牛肉の生産が許されていた。琵琶湖の豊かな水に恵まれ稲作が盛んであったことから、稲わらを中心に給餌する肥育技術が発達。大正時代から肥育振興策が行われ、昭和26年には、日本初となるブランド牛肉振興団体「近江肉牛協会」を設立するなど、日本でも最も古くから和牛生産に取り組んでいる。 生鮮肉類牛肉 6 滋賀県内 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/56.html 一般社団法人滋賀県畜産振興協会 滋賀県近江八幡市鷹飼町北四丁目12-2 会長 正田忠一 35.125872 136.103842 2017 12 15 2017 7 20 http://shiga.lin.gr.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/56.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i56.html)
57 辺塚だいだい ヘッカダイダイ HEKKA-DAIDAI 57 137 ダイダイとは異なる系統の地域固有の香酸柑橘類。果実は、ダイダイに比べて小ぶり。果皮は、薄く滑らかでライムにも似た独特の香りがある。果汁歩合は50%前後と豊富で、やわらかな酸味とおだやかでふんわりとただよう香りがある。 「辺塚だいだい」の名前の由来である「辺塚集落」は、山と海に囲まれ以前は周囲から隔絶された地域。この地に古くから自生している地域固有の香酸柑橘で、地域限定の特産物として、町外への苗木持ち出しを禁止し、この地域で守り育てられている。 果実類その他かんきつ類(辺塚だいだい) 3 鹿児島県肝属郡肝付町、南大隅町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/57.html 鹿児島きもつき農業協同組合 鹿児島県鹿屋市白崎町1番1号 代表理事組合長 下小野田寛 31.378151 130.854813 2017 12 15 2017 8 16 http://www.ja-kagoshimakimotsuki.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/57.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i57.html)
58 鹿児島黒牛 カゴシマクロウシ KAGOSHIMA-KUROUSHI 58 139 肉質はきめ細かく柔らかい。霜降りのバランスが良く、融点が低い不飽和脂肪酸を含むため、とろけるような食感。統一的な指導方針のもと、飼養管 昭和37年より種雄牛の県有化を進め、昭和60年に鹿児島県種雄牛協会を設立。飼養管理マニュアルを作成・普及するとともに、研修会を毎年開催するなど、県をあげて生産技術の向上に取り組んでいる。昭和61年に「鹿児島黒牛」としてブランド化。 生鮮肉類牛肉 6 鹿児島県内 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/58.html 鹿児島県肉用牛振興協議会 鹿児島県鴨池新町10番1号 会長 三反園訓 31.560219 130.557906 2017 12 15 2017 8 21 http://kagoshima-kuroushi.org/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/58.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i58.html)
59 水戸の柔甘ねぎ ミトノヤワラカネギ MITO-NO-YAWARAKANEGI 59 101 軟白部分が一般的な根深ねぎより1.3倍~1.6倍長く(約40cm)、曲がりが少ない。柔らかく、グルコースの含有量が高いため甘みがある。ピルビン酸が少ないことから辛味やえぐみが少なく、緑の部分まで生でも食することができる。 排水が良く適度な保水性を持ち、十分な厚さの作土層を確保できていることで、全長約140cmになるねぎの促成栽培が可能。冬場の日照時間の長さなど、施設栽培に適した気候。 野菜類ねぎ 2 茨城県水戸市、茨城県東茨城郡城里町及び茨城県東茨城郡茨城町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/59.html 水戸農業協同組合 茨城県水戸市赤塚2丁目27番地 代表理事組合長 八木岡努 36.391476 140.414412 2018 2 7 2016 11 30 http://www.mt-ib-ja.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/59.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i59.html)
60 松館しぼり大根 マツダテシボリダイコン MATSUDATE-SHIBORIDAIKON 60 46 松館地区で伝統的に栽培されてきた在来の辛み大根。やや丸みを帯びたくさび形で、辛み大根としては大型。肉質が硬く貯蔵性が良い。絞り汁を薬味、付けダレ等として多様な料理に利用する。強い辛みを持つが、ショ糖含量が高いため、辛さだけでなく甘みも感じられる。市場では独特な風味を有する薬味用の大根として一般的な大根に比べ高値で取引。 生産地の山に囲まれた丘陵地帯は、冷涼で昼夜の気温変化が大きい。暑さに弱く、気温の日較差が大きいほど風味が増すとされる「松館しぼり大根」の生産に適する。冬季の換金作物として100年以上前から作られたとされ、低温・凍結に強く、栽培期間中に割れにくい系統を選抜してきたことで、本種固有の形質を獲得。 野菜類だいこん 2 秋田県鹿角市八幡平字松館地区 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/60.html 松館しぼり大根栽培組合 秋田県鹿角市八幡平字松館28番地 組合長 山崎道博 40.156388 140.785856 2018 4 9 2015 10 2 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/60.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i60.html)
61 対州そば タイシュウソバ TAISYU-SOBA 61 56 対州(対馬国の別称)在来のそば。他産地のそばと比べ、食味・風味に優れ、苦みを有するというそばの原種に近い特性を有し、また、小粒であるが、粒揃いが良く充実している。 対馬は、そばが中国から朝鮮半島を経由して日本に伝播した経路上にあり、日本では最初に伝わった土地と考えられている。他地域のそばと交配する可能性の低い離島という立地条件の下で、島内生産者と行政による在来種の維持管理が行われてきた。 穀物類そば | 粉類雑穀粉(そば粉) 1 | 14 長崎県対馬市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/61.html 対州そば振興協議会 長崎県対馬市厳原町中村606-19JA対馬営農部内 会長 桐谷安博 34.207734 129.290543 2018 4 9 2015 12 21 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/61.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i61.html)
62 山形セルリー ヤマガタセルリー YAMAGATA-CELERY 62 110 葉柄が太すぎず、成長しても繊維が柔らかく瑞々しくシャキシャキとした食感でえぐみ・苦みが少ない。長年にわたる個体選抜を行い特性を維持。 山形市内に張り巡らされている山形五堰(水路)や蔵王山系の豊富な伏流水の汲み上げにより、セルリー栽培に必要な水を豊富に利用することが可能。生産者の努力の積み重ねによって、寒冷地である生産地の気象条件に合った採種や温度管理、施肥の手法を確立。良質なセルリーを継続して栽培し、東北随一のセルリー産地を形成。 野菜類セルリー 2 山形県山形市内 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/62.html 山形市農業協同組合 山形県山形市幸町18番20号 代表理事組合長 大山敏弘 38.246823 140.327248 2018 4 9 2017 1 27 http://www.jayamagatashi.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/62.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i62.html)
63 南郷トマト ナンゴウトマト NANGO-TOMATO 63 71 食味等の品質が良好で安定している夏秋トマト。京浜地区の青果市場で夏秋トマトの取扱量の上位を占める福島県産の中でも平均価格が1割程度高い。高品質トマトの生産等が高い評価。 生産地は、昼夜の気温差が大きく、涼しいといった夏秋トマトの栽培に好適な自然条件。雨除け栽培や共同選果体制の確立、雪室予冷庫の整備など生産地の長年にわたる組織的取組が、トマトの食味などの品質の安定・向上につながっている。40年以上にわたり年間2千tを超える生産を継続。 野菜類トマト 2 福島県南会津郡南会津町、只見町、下郷町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/63.html 南郷トマト生産組合 福島県南会津郡南会津町宮床字川久保22-1番地 組合長 三瓶清志 37.2517 139.542251 2018 8 6 2016 4 20 http://www.nangotomato.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/63.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i63.html)
64 ヤマダイかんしょ ヤマダイカンショ YAMADAI-KANSYO 64 130 加熱すると快いもろさのあるホクホクとした食感と上品な甘さ。鮮やかな紅色。丁寧なひげ根の処理による美しい外観。 宮崎県の最南端に位置し、温暖で日照時間が長いことに加え、水はけの良い火山灰地を有したさつまいもの栽培適地。周年出荷のための独自の越冬貯蔵方法を確立したほか、厳格な選別の実施等に昭和40年代から取り組み、全国有数の青果用かんしょ産地へ成長。近年は、輸出にも取り組んでいる。 野菜類その他の根菜類(さつまいも) 2 宮崎県串間市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/64.html 串間市大束農業協同組合 宮崎県串間市大字奈留5237-1 代表理事組合長 渡邊博康 31.510979 131.247562 2018 8 6 2017 6 20 http://yamadai.ja-miyazaki.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/64.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i64.html)
65 岩出山凍り豆腐 イワデヤマコオリドウフ IWADEYAMA-KORIDOFU 65 131 色が白く肌理が整っており、弾力に富んだ硬めの歯触りと滑らかな舌触りを有している。独自の製法により雑味が少なく、大豆の風味が豊かで、煮崩れせずに形が整ったまま出汁がよく染み込む。郷土料理に欠かせない伝統的な具材として重宝されている。 生産地は奥羽山脈の東側にあり、乾いた厳しい寒さにさらされるが、周囲の町に比べて雪が少なく、風もそれほど強くないことから、湿気や強風を嫌う凍り豆腐造りに適している。明治期の記録にも残る地域の伝統産業(最盛期:昭和35年に86戸)。現在、5戸の生産者により、年間およそ10万袋(20枚入り換算)を生産。 豆類調整品類(凍豆腐) 16 宮城県大崎市岩出山 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/65.html いわでやま農業協同組合 宮城県大崎市岩出山下野目字二ツ屋39番地 代表理事組合長 鈴木千世秀 38.640379 140.885991 2018 8 6 2017 7 7 http://www.ja-iwadeyama.or.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/65.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i65.html)
66 岩手木炭 イワテモクタン IWATE-MOKUTAN 66 145 炭質が硬く火持ちが良い。炭素割合は概ね90%(全国規格75%以上)と高く、燃焼時の煙や炎、臭いが最小限に抑えられ、燃焼後に残る灰も少ない。その品質は高く評価され、平成18年度から参加している農林水産祭において、農林水産大臣賞や林野庁長官賞を現在に至るまで毎年受賞。 岩手県は、森林資源が豊富。特に、「ナラ」等の広葉樹が多く、古くから木炭の生産が盛んで、大正元年には、木炭生産量日本一の地位を確立。その後も、昭和30年代に、「岩手窯」「岩手大量窯」を独自に開発にするなど、地域で木炭産業を守っている。 木炭類 40 岩手県 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/66.html 一般社団法人岩手県木炭協会 岩手県盛岡市南仙北二丁目3番21号 会長(代表理事) 安藤長質 39.675164 141.148746 2018 8 6 2017 10 18 http://www.mokutan.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/66.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i66.html)
67 くまもとあか牛 クマモトアカウシ KUMAMOTO-AKAUSHI 67 138 肉質は赤身が多く適度な脂肪交雑。赤身の特徴的なあっさりした味わいとやわらかさ、ヘルシーさを兼ね備えている。黒毛和種に比べてうま味を感じさせる遊離アミノ酸が多く、甘味を呈するグリコーゲンも豊富。 熊本系の褐毛和種は、熊本県の在来牛にスイスのシンメンタール種等を交配させて改良し、昭和19年に高知系の褐毛和種、黒毛和種等とともに和牛の品種として成立。阿蘇地域を中心とする牧野への適応を考慮し、脂肪交雑に特化した改良ではなく、足腰の強さや粗飼料の利用性を活かした改良を行うことで、赤身が多い肉質となった。 生鮮肉類牛肉 6 熊本県 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/67.html 熊本県産牛肉消費拡大推進協議会 熊本県熊本市東区桜木六丁目3-54 会長 蒲島郁夫 32.789302 130.778718 2018 9 27 2017 8 17 http://kumamoto-beef.com/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/67.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i67.html)
68 二子さといも フタゴサトイモ FUTAGO-SATOIMO 68 141 味が濃く、食感は滑らか。柔らかいが強い粘り気があり、煮崩れしない。粒ぞろいが良く大玉。 生産地は、北上川の氾濫によって形成された水はけが良く肥沃な土壌で耕土も深いことから、根を張るさといもの栽培に適している。貯蔵が難しい種芋を保存技術を伝承するとともに、種芋の保存に失敗した場合には、生産者がお互いに種芋を融通する習慣が古くから定着。先祖から受け継いだ技術と種芋を地域全体で守り続けている。 野菜類さといも 2 岩手県北上市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/68.html 二子さといも協議会 岩手県北上市芳町1番1号 会長 小原富美雄 39.286809 141.113163 2018 9 27 2017 8 29 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/68.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i68.html)
69 越前がに エチゼンガニ ECHIZEN-GANI 69 149 漁獲獲後水揚げまでの間、冷温で保管されるため、鮮度が良く、身質が良く、鮮度低下の早いカニミソや内子(卵巣)も濃厚な旨味を持ち、品質が高いずわいがに。福井県により90年以上にわたり皇室に特産品として献上され、同県を代表する水産物として全国的に高い知名度を有し、重量当たりの単価は全国平均を上回っている。 越前海岸沖の急深な地形によって沿岸から近距離にずわいがにの好漁場が形成されたため、古くからずわいがにの産地として知られている。ずわいがにの取引の経験を豊富に有する、いわゆる「目利きの力」のある流通業者が満足する品質のずわいがにを安定して水揚げする必要があったことから、漁獲後の船上での選別作業や鮮度維持のための冷温保管が徹底されている。 その他水産動物類ずわいがに | 加工魚介類その他第1号から前号までに掲げるもの以外の加工魚介類(ゆでずわいがに) 12 | 24 福井県 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/69.html 福井県漁業協同組合連合会 福井県福井市大手2丁目8番10号 代表理事会長 平野仁彦 36.063698 136.222305 2018 9 27 2017 11 13 http://jf-fukui.a.la9.jp/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/69.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
70 大山ブロッコリー ダイセンブロッコリー DAISEN-BROCCOLI 70 92 「大山ブロッコリー」は、昭和44年に西日本におけるブロッコリー生産の先駆けとして生産が開始されて以来、産地において徹底した品質管理を続けており、その食味の良さ(甘みが強く、エグミが少ない)、エラー品の少なさ、真夏の時期を除きほぼ年間を通じた市場への安定供給等により、最大の出荷先である名古屋市場を中心に非常に高い評価を得ている。また、生産地の一つである鳥取県西伯郡大山町におけるブロッコリーの作付面積は、市町村別で全国第3位、西日本第1位であり、生産開始以来、全国有数のブロッコリー産地としての評価を確立している。なお、名古屋市場における平均市場占有率は約2割となっており、その名称が広く知られているほか、平均単価は全体平均の約1割高となっている。 生産地である大山山麓地域は、大山の火山活動により水はけがよく有機質に富んだ黒ぼく土や砂壌土が広範囲に広がっている。加えて、年平均気温が約15℃で昼夜の平均温度差が約8℃と、ブロッコリー生産に適した栽培環境となっている。沿岸部の平たん地から準高冷地(標高600メートル)の立地条件を活かし、冷涼期は平たん地、高温期は準高冷地を中心に栽培しており、高品質なブロッコリーをリレー出荷できる環境となっている。そのような地理的条件に加え、高品質なブロッコリー生産を実現できる栽培方法・管理手法について、地域一体となって研究を重ねるとともに、栽培開始期から栽培講習会を継続的に実施し、地域の生産者の技術を高めてきた。収量より食味や安全・安心であることを重視し、日々の営農指導や作期ごとに数回開催される目合わせ会等の実施、圃場管理台帳の作成義務づけによる全圃場の栽培環境の可視化、組合独自の農業生産行程管理チェックシートの作成など、長年のブロッコリー生産により確立された手法に沿った厳しい目線での栽培管理を地域で徹底することにより、他産地の産品とは区別される社会的評価を有するに至っている。 野菜類ブロッコリー 2 鳥取県西伯郡(大山町、日吉津村、南部町、伯耆町)、日野郡(日南町、日野町、江府町)、米子市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/70.html 鳥取西部農業協同組合 鳥取県米子市東福原1-5-16 代表理事組合長 谷本晴美 133.34616 35.43574 2018 12 27 2016 10 17 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/70.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
71 奥久慈しゃも オククジシャモ OKUKUJI-SHAMO-CHICKEN 71 109 「奥久慈しゃも」は、茨城県内で系統選抜された闘争性の低い軍鶏種と、同じく茨城県内にて選抜された名古屋種及びロードアイランドレッド種を交配して作出された地域特有の交配様式・血統を持つ三元交雑肉用鶏を素びなとして、茨城県県北地域の中山間の自然環境において、ストレスの少ない飼育環境下で長期間飼育されて生産される地鶏の肉、内臓肉及びガラである。「奥久慈しゃも」は、軍鶏の肉質を引き継いでいること、また飼料についても地域の生産者が研究し開発した低カロリーで動物性タンパク質を使用しない配合飼料を給与し、低密度飼育でよく運動させていることから、肉は身が良くしまり肉汁が豊富である。また、脂肪が非常に少なく歯ごたえがあり、鶏特有の臭みがほとんど感じられないと需要者から評価されている。一般的な肉用鶏の約2~3倍の飼育期間をかけて飼育することにより得られる骨太のガラは、豊かな風味の濃厚なスープが出来るとして、多数の料理店でラーメンや鍋の出汁に使用されており、繊細なうまみを凝縮したスープは、すっきりとした中にもコクのある味わいを感じることができる。また、レバーは血生臭さが少なく、その他の内臓肉についても、料理店の看板商品として利用されるなど、高い評価を得ている。「奥久慈しゃも」は、昭和63年に大阪で開催された「全国特殊鶏味の品評会」(全国鶏肉消費促進協議会)で第1位となった。その評価は近年も衰えることはなく、レストラン等を格付けしたミシュランガイド東京2017版において、「繊維が細かくジューシーで、歯ごたえがある」、「しっかりとした肉質で旨みが強く、香りも良い」と評され、食材として高く評価されている。 茨城県県北地域は、阿武隈・八溝山系に位置し周囲を山々に囲まれた中山間地域であり、寒暖の差が大きく緑豊かで空気は澄んでいるが、傾斜がきつく土地利用型農業には適さない土地柄である。また、厳しい自然条件のため離農者も多く過疎化が進行していたため、昭和50年代に、大子町の有志から茨城県に対し、農地面積が小さい地域でも農家所得の向上に繋がる新しい肉用鶏の開発協力依頼があったことをきっかけに、古くから茨城県県北地域で飼育が盛んで、味に定評があった軍鶏種を活用した地鶏の作出が始まった。軍鶏種は元来闘鶏用であり気性が荒く、長期間の群飼育が困難であったが、茨城県養鶏試験場(現茨城県畜産センター)の技術協力によって闘争性の低い軍鶏種が選抜され、群飼育が可能となった。また、雄系の軍鶏の食味を最大限に引き出しつつ、肉質及び生産性に優れた交雑種の組み合わせとするため、肉と卵の味に定評があり肉付きのよい名古屋種、生産性の高いロードアイランドレッド種を、茨城県養鶏試験場において独自に選抜し交配させた。これらの、食味の良い軍鶏種の特性を最大限に引き出すための数々の試験研究を経て、昭和60年に「奥久慈しゃも」の生産・販売が本格的に開始された。また、「奥久慈しゃも」の生産者団体である奥久慈しゃも生産組合は、茨城県の協力や実需者の助言を得て、飼料中の栄養水準や飼育密度、飼育期間が発育と肉質に及ぼす影響などを研究した。軍鶏種、名古屋種、ロードアイランドレッド種の長所を組み合わせて作出した新たな交雑鶏であるがゆえに前例がなく、肉質向上と経済性を兼ね備えた飼養管理を行う難しさがあったが、茨城県県北地域の大自然に囲まれた静かな環境のもとでストレスを与えず、低カロリーの専用飼料と良質な水を給与しながら長期間かけてじっくりと飼育するという、奥久慈しゃも独自の生産方法が確立した。「奥久慈しゃも」の生産者は生産方法について継続的に指導を受けているため生産者間の生産技術のバラツキが少なく、また、日齢を揃えた出荷を実施していることから、実需者から「奥久慈しゃも」の品質は常に一定であると評価されている。 生鮮肉類鶏肉、内臓肉、その他の生鮮肉類 6 茨城県久慈郡大子町、常陸大宮市、常陸太田市、高萩市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/71.html 農事組合法人奥久慈しゃも生産組合 茨城県久慈郡大子町袋田3721 代表理事 益子実津雄 140.380881 36.735753 2018 12 27 2017 1 4 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/71.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
72 こおげ花御所柿 コオゲハナゴシャガキ KOGE-HANAGOSHO-GAKI 72 129 「こおげ花御所柿」は、鳥取県八頭郡八頭町(旧郡家(こおげ)町)の在来品種で200年以上前から生産されている花御所柿を細やかな指導により栽培し、果色・熟度・生傷・ヘタスキ(ヘタと果実の間に隙間のある柿)・果形・大きさなど、厳正な規格を用いて選果をしたものである。果実の形状は丸みを帯びた四角形で縦に切ると丸みのあるハート形であり、外観もオレンジ色で美しい。果肉の繊維がきめ細かで柔らかくまろやかな食感であり、果汁が多いことも特徴である。平均糖度は17度以上あり、高糖度の果実では20度を超えるものもある。明治45年(1912年)に全国「柿品種に関する調査」が公表され、鳥取県八頭郡大御門村原産の花御所柿が品質最上位に位置づけられており(農商務省農事試験場特別報告第28号)、昭和22年(1947年)に行われた戦後初の全国果実展示品評会において、鳥取県産の花御所柿が柿の部の一等賞となるなど高い評価を得ている。昭和44年(1969年)からは、花御所柿の中でも果色・熟度・生傷・ヘタスキ・果形・大きさといった基準を満たすものを「こおげ花御所柿」として規格化した結果、「こおげ花御所柿」は花御所柿の中でも品質が高く安定しているとされ、現在にいたるまで進物・贈答用として高い需要がある。 「こおげ花御所柿」で用いられる「花御所柿」は、生産地である八頭町(旧郡家(こおげ)町)の在来品種であり、200年以上前から栽培されてきた。八頭町には「花(はな)」と呼ばれる地域があり、天明年間(1781~1788年)に花の住人であった野田五郎助が大和国(やまとのくに)の御所柿を一枝持ち帰り、渋柿に接木したことが発祥である。明治42年に、農林省園芸試験場の恩田鉄弥博士が地名に因んで「花御所柿」と命名した。花御所柿は土層が深い畑地では樹勢が強く樹が高くなり、果実の収穫が困難になるが、花を含む旧大御門村を中心とする八東川筋の土壌は下層が石礫で土層が浅く、柿の木が若木の時から収穫しやすい開いた樹姿に育てることが容易であったため、花御所柿の栽培が盛んであった。現在でも、花御所柿は、県東部の八頭町(旧郡家町)の丘陵地(土壌は褐色森林土で埴壌土)を中心に栽培されており、特に旧大御門村の一部の集落に集中している。花御所柿の栽培管理にあたっては、地域の生産者により、適正な剪定・摘蕾・摘果など着果量を確保し品質を安定させるための着果基準が定められており、当該基準に準じた栽培が行われている。「花御所柿」は他の柿の品種と比較してヘタスキの発生率が高く、ヘタスキが発生すると果実の外観を損なうとともにヘタスキの周辺だけが早熟してしまうなど、「こおげ花御所柿」の特性が損なわれる。着果量の減少を防ぐため、生産者によって雄花がつきやすい樹には雄花がつきにくい系統が接ぎ木されている。さらに近年では、鳥取県園芸試験場により、雄花着生の少ない花御所柿の優良系統の選抜試験も行われている。花御所柿の収穫時には、生産者による出荷査定会が実施され、果色が基準に達していない果実は出荷時期を遅らせるなど、熟度管理が行われている。収穫された花御所柿は、出荷規格に基づいた厳格な選果体制のもと果実1果ずつ、果色・熟度・生傷・ヘタスキ・果形・大きさ等の確認を行い、基準を満たしたものだけが「こおげ花御所柿」の名称で出荷される。 果実類かき 3 鳥取県八頭郡八頭町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/72.html 鳥取いなば農業協同組合 鳥取県鳥取市行徳1丁目103番 代表理事組合長 影井克博 134.222598 35.497832 2018 12 27 2017 5 29 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/72.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
73 浄法寺漆 ジョウボウジウルシ JOBOJI-URUSHI 73 156 「浄法寺漆」は、透明度、硬化時間、粘度などに対して豊富なバリエーションを有するとともに、耐久性にも優れている漆である。漆の使用者である漆芸家や漆器などの塗師、文化財建造物等を修理する職人は、作風や使用現場の環境に応じた性質の漆を選択、あるいは調合することで漆の硬化速度や粘度を調整して使用するが、天然素材である漆の調整は、漆同士の調合によるほかないため、安定した品質でバリエーションが豊富な「浄法寺漆」は、使用者から高い評価を得ている。また、漆は、単に塗料としてだけでなく、風雨や外気にさらされる材木の劣化を防止する役割も果たしている。昭和61年から昭和62年にかけておこなわれた、鹿苑寺金閣の修理の際に、世界中の良質と称される漆と塗膜などの比較試験がおこなわれ、硬化後の強度が非常に優れている「浄法寺漆」が使用された。日本の四季の変化に対応できる「浄法寺漆」は、日本の文化や歴史を支える素材として古くから国宝や重要文化財の修理・修復には欠かせない貴重な地域資源であり、最近では、新年恒例の一般参賀など特別な日にのみ開く皇居正門の改修や世界遺産である「日光の社寺」の平成の大修理など、多くの日本を代表する建造物の修理・修復に使用されている。 平成27年特用林産物生産統計調査によると、ウルシの栽培面積は、全国で326㏊であり、その約85%にあたる278㏊を岩手県が占めている。さらに、その栽培地の半分以上は「浄法寺漆」の主産地である二戸市内に存在している。二戸市が平成20年度から21年度にかけておこなった原木調査では、ウルシの本数は20万本を超えており、日本屈指の資源量を有している。江戸時代には盛岡藩の奨励で植林をしていたとの記録もあり、この地域にとってウルシは古くから貴重な財産である。下草刈りや蔓性植物の除去、他の雑木の整理など、適正な管理をしなければ漆を採取することができるウルシは育たないことから、地域の人々は長年にわたり、ウルシにとって最適な生育環境を整えることに努めてきた。また、採取後に木を伐採する採取方法へ変化した明治期以降は、伐採後に芽吹く萌芽を管理することで適正なウルシ林として再生する新たな管理方法にも取り組み、その保育管理方法は現在にも受け継がれ、自然と共存しながら浄法寺漆を生むウルシ林を守り育てていることにつながっている。明治時代になると安価な輸入漆が入ってくるようになり国内の漆産地は次々と消滅したが、その中にあっても、国内最大のウルシ原木資源を継承した「浄法寺漆」の生産地は、国内最多の漆掻き職人を擁し、国産漆の生産を支えてきた。現在も、この地域には、伝統的な漆掻きの技術を習得した専業の職人が20名ほどおり、職人それぞれの個性や技術を活かした豊富なバリエーションの漆を生産している。 漆類荒味漆、生漆 38 岩手県全域、青森県三戸郡、八戸市、十和田市、秋田県鹿角郡小坂町、鹿角市、大館市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/73.html 岩手県浄法寺漆生産組合 岩手県二戸市浄法寺町下前田37-4 組合長 泉山義夫 141.156053 40.183699 2018 12 27 2017 12 27 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/73.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
74 菊池水田ごぼう キクチスイデンゴボウ KIKUCHI-SUIDEN-GOBO 74 98 「菊池水田ごぼう」は、その名称のとおり、水田で栽培するごぼうである。畑地で栽培する一般的なごぼうと比較して肌が白く曲がりが少ないといった外観上の特徴のほか、柔らかくあくが少ないという特徴を有しており、あく抜きをせずに調理することができる。「菊池水田ごぼう」は、3月下旬頃から7月中旬頃まで出荷する春ごぼうと、11月下旬頃から3月中旬頃まで出荷する冬ごぼうがあり、年間を通じ出荷が可能である。市場関係者からは、出荷期間が長いことに加え、出荷期間中の品質、数量が安定している点が評価されている。また、春ごぼうは、全てのごぼうをフィルム等で被覆するトンネル栽培を行うことで冬期の寒さからごぼうを守り、他産地ではごぼうが出回らない3月末から4月上旬に高品質なごぼうを出荷できるため、毎年新聞やメディアに取り上げられ知名度の向上や販路拡大につながっている。 「菊池水田ごぼう」の生産地である菊池地域(菊池市、合志市、菊池郡大津町及び菊陽町)は、熊本県の北東部に位置し、名水百選(環境省選定名水百選:昭和60年度選定)にも選ばれている菊池水源の他、北を菊池川、南を白川が流れ、二つの一級河川に挟まれた地域であり、その豊かな水を利用した水稲栽培が盛んな地域である。「菊池水田ごぼう」が栽培されている地域は、排水の良い地域で、地元では「ザル田」と呼ばれている。この地域は畑作物の栽培にも適するとともに、有機質を中心とした完熟堆肥をすき込む土づくりをしてきたことで土が団粒化し、適度な保水性が確保されている。このため、その豊かな水の利用とあいまって、水持ちも良く水はけも良い地域となって水田にも畑作にも対応することができる。一般的に、ごぼうはセンチュウ等による連作障害が発生しやすい作物であるため、通常は土壌消毒剤の使用や圃場のローテーションが必要になるが、水田に水を張ることでセンチュウ等が死滅するため、土壌消毒剤の使用軽減を図りつつ同一圃場での連作が可能である。生産地周辺は畜産も盛んな地帯であることから、耕畜連携の取り組みとして、稲わらと堆肥の交換を行い、完熟堆肥の安定的な供給を受けることができ、トレンチャー等による深耕と合わせ土づくりをしてきた。土壌に石がほとんどない水田を利用することに加え、有機物を中心とした堆肥のすき込みとトレンチャー等による深耕を行うことで土壌が地中深くまで軟らかいことから、ごぼうは阻害要因をほとんど受けることなく生育し、曲がりが少なく真っ直ぐに育つ。早生品種であるため栽培期間が短いことから、柔らかいごぼうが生産できている。加えて、菊池水源の地下水を利用して、収穫後のごぼうを洗い、大量の流水にさらすことであく抜き作業を行うことができるため、肌が白く、あくが少ないごぼうという特性に繋がっている。また、春ごぼうは、稲の収穫後の冬期に播種することから、地域の取り組みの一つとして、全てのごぼうをフィルム等で被覆するトンネル栽培を行って冬期の寒さからごぼうを守り、他産地ではごぼうが出回らない3月末から高品質なごぼうを出荷している。 農産物類野菜類(ごぼう) 10 熊本県菊池市、熊本県合志市、熊本県菊池郡大津町、熊本県菊池郡菊陽町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/74.html 菊池地域農業協同組合 熊本県菊池市旭志川辺1875番地 代表理事組合長 三角修 130.830977 32.928717 2019 3 20 2016 11 21 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/74.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
75 つるたスチューベン ウルタスチューベン TSURUTA-STEUBEN 75 166 スチューベンは、青森県を始めとした東北地方を中心に栽培されている寒冷な気候に適したぶどうの品種で、糖度が高く非常に甘いこと、さらに普通冷蔵で2ヶ月貯蔵が出来る日持ちの良さが特徴である。「つるたスチューベン」は、独自の栽培方法によって品種の特徴を最大限に発揮させており、房が大きく着粒数が多いが、一粒一粒が充実し房全体が良く締まっている。また、リンゴ栽培で培った経験を活かした貯蔵技術により収穫した10月から翌年の2月頃まで食味と鮮度を維持したまま長期間にわたり出荷が可能である。「つるたスチューベン」を取り扱う流通業者からは、品質のバラツキが少なく、食味、見栄えが良い。さらに、貯蔵性が良く、年明け以降でも取引が行える数少ない国産ぶどうであると評価されており、県内のみならず、都内の青果店、百貨店でもその品質の高さや貯蔵性の良さから、他県産より約5割高値で取引されている。 鶴田町を中心とする「つるたスチューベン」の生産地は、スチューベンが育成されたニューヨークとほぼ同じ緯度にあり、年間降水量や気温等の気象条件が似ていることからスチューベンの栽培に適している。栽培期間中の月ごとの平均最高気温と最低気温の差は8℃~10℃あり、昼夜の寒暖差が糖度の高さにつながっている。「つるたスチューベン」の栽培方法には、「垣根仕立て」、「超長梢剪定」、「強摘心」を組み合わせた国内で唯一の「津軽式改良仕立法」を取り入れており、この方法によってスチューベンの着果数を増やし密度を上げて空気に触れる部分を少なくすることで貯蔵性を高めている。また、収穫後に有袋のまま適度な湿度を維持しながら冷蔵する方法も考案し、「津軽式改良仕立法」と組み合わせることで、収穫後に鮮度を保ちながら長期間貯蔵することを可能としている。鶴田町では、これまで「津軽ぶどう協会」がスチューベンの生産振興に努めてきたが、平成26年には、周辺地域も含めた複数の出荷団体と市場等で組織する「つるたスチューベン日本一推進協議会」を新たに設立し、首都圏や大消費地へのPR活動を開始した。さらに、平成28年からは各出荷団体が出荷する際に、「冬ぶどうつるたスチューベン」という共通ブランドの包材を使用することで地域が一丸となって知名度の向上に努めている。 農産物類果実類(ぶどう) 1 青森県北津軽郡鶴田町、板柳町(小幡、野中、掛落林、柏木、牡丹森)、五所川原市七ツ館、つがる市柏桑野木田 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/75.html つるたスチューベン日本一推進協議会 青森県北津軽郡鶴田町大字鶴田字早瀬200番地1 会長 成田義弘 140.428593 40.758868 2019 3 20 2018 3 9 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/75.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
76 小笹うるい コザサウルイ OZASA-URUI 76 182 うるいは、軽いぬめりとほろ苦さが特徴の山菜で、山形県の内陸地方では葉物の少ない冬春期に野菜のひとつとして古くから食用に供されてきた。「小笹うるい」は、明治20年代に上山市の山中に自生していたうるいの中から苦みが少なく味の良いものを小笹地区へ持ち帰り、株分けを繰り返しながら代々栽培を続けている在来系統(上山系統)のうるいで、うるい特有のぬめりが強く、シャキシャキとした食感が際立っているのが特徴である。また、一般的なうるいは、茎の白い部分が12cm程度までなのに対して、「小笹うるい」は、15cm以上と2割程度長いことから食材としての利用価値が高い。山に自生するうるいのえぐみを抑えつつ独特のぬめりを維持している「小笹うるい」は、どんな味付けにも馴染む素直な食味や光沢がある茎の白い部分と葉の緑のコントラストが鮮やかで見た目にも美しい外観の良さから市場での評価も高く、一般的なうるいに比べて高値で取り引きされている。 生産地である東地区・本庄地区は、蔵王連峰の裾野に位置する上山市の中でも特に標高が高い中山間地域で、上山系統のうるいが自生していた山中と気象条件が似ている。また、この地域の土壌は、火山灰を含み水はけが良いが適度に水分を保持し粘性もあることから、土寄せを行った際に崩れにくくしっかりと覆った状態を長く維持できる。作土も深く根が十分に張ることから、うるいの栽培に適している。うるいは栄養繁殖するため、増殖は株分けした苗によるが、「小笹うるい」の生産地は狭い範囲であり、これまでお互いに地域外へは苗を持ち出さないことで地域の農家の意思統一が図られてきたことから、現在もこの地域内のみに栽培が限定されている。なお、山形大学農学部の調査では、「小笹うるい」(上山系統)は、粘り気のある野菜に多く含まれる傾向がある水溶性食物繊維の含量が同時期に市場流通するモロヘイヤやオクラと同等の値であることが確認されている。クセがなくアクもない「小笹うるい」は、関東方面や山形県内の市場に出荷されるほか、地元の保育園や小・中学校の給食、宿泊施設で利用される等、郷土の食材として現在も地域の人々に親しまれており、山形県からは地域風土に根ざした野菜として「やまがた伝統野菜」に認定されている。 農産物類野菜類(うるい) 1 上山市東地区、本庄地区の一部 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/76.html 山形農業協同組合 山形県山形市旅篭町一丁目12番35号 代表理事組合長 岡崎輝明 140.336879 38.255899 2019 3 20 2018 7 26 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/76.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
77 東京しゃも トウキョウシャモ TOKYO-SHAMO 77 112 「東京しゃも」は、江戸の名物料理「軍鶏鍋」として愛されてきた伝統的な鶏肉の味わいを再現するため、品種改良した軍鶏とロードアイランドレッド種を交配した交雑種に、さらに軍鶏を戻し交配する三元交雑の方式により、軍鶏の系統を75%引き継いだ品種であり、数ある銘柄鶏の中でも軍鶏の血が濃い。このため、「東京しゃも」の肉質は、軍鶏の特徴を多く引き継いでおり、赤みの色合いが濃く、身はよく引き締まり歯ごたえがある。「東京しゃも」は銘柄鶏であるが、他の地鶏と比較してもモモ肉中のタンパク質含量が高く、脂質含量は低い。加えて、風味に影響を及ぼすとされる脂肪酸組成はアラキドン酸の含有量が、他の地鶏に比べて多く、旨味が強い。また、飼料に油脂を添加せず、焦げ臭さの少ない魚粉を使用しており、肉に臭みがないことも特徴である。その他レバーについても、上述のようにカロリーを抑えた飼料を給与するため、脂肪の蓄積が少なくレバーそのものの味わいが強く感じられる。ガラ(骨および骨髄)についても闘鶏の血統を継ぐ「東京しゃも」は、もともと骨が強固で太い特徴をもつが、長い飼育期間と相まって、個体から取れるガラの量が多い。このため、「東京しゃも」は、肉と同様に旨味が強いガラスープが得られる。また、砂肝はシャキシャキとした食感を有すると評価されている。以上の特徴から、「東京しゃも」は、軍鶏本来の味がとても強く現れている鶏肉であると評価され、江戸時代から続く鳥料理店が開発当初から長年に渡り使い続けているほか、東京産の地元食材にこだわった店が看板メニューとして「東京しゃも」を使っている。また、「東京しゃも」は東京の伝統的手法など生産方法に特徴があると認められる食品等について、商品に込めた思いやこだわり、味や品質等を東京都が審査し認証する「東京都地域特産品認証食品(3Eマーク)」の指定を受けている。 江戸の町人文化の一つとして、軍鶏を用いた闘鶏が楽しまれ、闘鶏で使えなくなった軍鶏や育種選抜の過程で使われない軍鶏が食されていた。しかし、近代において闘鶏の衰退とともに、昭和16年には、国の天然記念物として保存されるまで減少した。さらに、昭和期にはブロイラーの生産が非常に大規模化し、市場に流通する鶏肉の大半を占める状況になった。そこで、消費者や江戸時代から続く鳥料理店の強い要望を受けて、江戸の食文化であった軍鶏鍋に適した鶏を復活させようという動きが活発となり、東京都が中心となって育種事業が進められた。昭和46年には東京都内で愛好家が維持してきた江戸の軍鶏の血を引く子孫を、旧東京都畜産試験場に集めて飼育が開始された。闘鶏用であった軍鶏の闘争性を除去するための育種選抜をし、集団飼育できる血統を確立するために、約10年の歳月を要した。そして生産効率を高めるとともに純系軍鶏の肉質を最大限発揮するための交配様式を育種技術者や料理人達が検討した結果、軍鶏とロードアイランドレッドを交配し、再度軍鶏を戻し交配して軍鶏の血を75%引き継ぐ交雑種を得る三元交配様式が確立した。このため、「東京しゃも」は、数ある軍鶏系の銘柄鶏の中でも軍鶏の血が極めて濃く、純系軍鶏に近い肉質となっている。生産地である東京都は、関東山地を頂点として武蔵野台地、多摩丘陵および山の手台地などの都区部西側まで長い勾配が続き、その東端で東京湾に面する東京低地に至る地形構造を示す。多くの地域において透水しやすい関東ローム層および礫層が表層を覆っているため土地上面の水資源には乏しい。一方、養鶏は多大な水資源を要する農業であり、5,000羽の「東京しゃも」を飼育する場合、一日当たり約1トンもの新鮮な水が必要となる。このため、生産地では、関東ローム層や礫層間に存在する粘土などからなる不透水層が形成した宙水や水脈から揚水したり、谷筋から沢水を引き入れたりなどして工夫を重ねて給水することにより「東京しゃも」の生産を続けてきた。関東ローム層の土壌は主に太古に降り注いだ火山灰に由来する赤土で構成されており、この粒子径の細かい地層を雨水が通過する際に、不純物がろ過されて取り除かれるとともに、火山灰由来の無機物、ミネラル成分を溶かし込むため、鶏の飲用にも適した弱アルカリ性の水となる。飼料についても、「東京しゃも」の特徴的な肉質を発揮できるように、生産者が中心となって昭和60年頃より原料の配合について研究を重ねてきた。飼料には油脂やアミノ酸などを人為的に添加せず、とうもろこしを主原料としていることから、とうもろこし由来の脂肪酸やアミノ酸が「東京しゃも」の香りや味を醸し出している。また、動物性タンパク質、動物性油脂の補強のため、焦げ臭さの少ない魚粉の銘柄を使用しており、「東京しゃも」は臭みがない。なお、原料に用いるとうもろこしは、生産及び流通量の少ない非遺伝子組換えかつポストハーベストフリーの銘柄を選択している。さらに、「東京しゃも」は120日齢以上の飼育を規格とすることで、若鶏では味わうことができない旨味が増した鶏肉に仕上がっている。 生鮮肉類家きん肉(鶏肉、その内臓肉、かわ、がら及びなんこつ) 2 東京都 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/77.html 東京しゃも生産組合 東京都あきる野市菅生347 浅野良仁 139.280039 35.742734 2019 5 8 2017 2 2 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/77.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
78 佐用もち大豆 サヨモチダイズ SAYO-MOCHI-DAIZU 78 140 「佐用もち大豆」は、佐用町内のみで生産している在来種の大豆で、加熱した時のもちもちとした独特の食感が最大の特徴である。大粒で平均百粒重が40gを超え、県内で流通している一般的な品種と比較すると、約3割重量が重い。さらに、ショ糖をはじめとした糖質含量が高く甘味が強い。大豆に含まれる主要なタンパク質は、品種により割合が異なるが、「佐用もち大豆」は、加熱すると保水力が増し弾力が強くなる作用があるグリシニンの含有量が他の大豆に比べて高い。粒が大きく吸水量が多いことに加えて、グリシニンを多く含むことで、加熱すると柔らかいが粘りが強い独特の食感になる。このことは、大豆を専門に取り扱っている流通業者からも高く評価されており、実際に、「佐用もち大豆」を使用して製造した豆腐は、大豆の風味と甘味、そしてそのやわらかさが評価され、一般財団法人全国豆腐連合会が主催する2016第2回全国豆腐品評会絹ごし豆腐部門で銀賞全農賞を受賞している。 佐用町は、周囲を山に囲まれた千種川水系の盆地にあり、千種川とその支流に沿って広がる耕地は川砂が混ざった水捌けがよい肥沃な土壌で、湿害に弱い大豆の生育に適している。昼夜の寒暖差も大きく、晩熟で大粒な「佐用もち大豆」の登熟期に当たる9月以降から、収穫される12月まで、10度以上の温度差が得られることから、粒数の確保と子実の肥大が良好である。特性に偏りが生じないよう、佐用町では、町内に種子専用ほ場を設置し、原々種、原種、種子の厳格な管理を行い、「佐用もち大豆」固有の特性や形質・純度の維持に努めている。もち大豆は、岡山県や鳥取県にも他系統が存在するものの、草丈が高く倒伏しやすいうえに一般的な大豆の7割程度の収量しかないため、現在は、ごく一部の生産者が栽培しているのみで、厳格な種子管理を行い産地として栽培を継続しているのは佐用町のみである。なお、「佐用もち大豆」は、主茎長が一般的な栽培品種の1.5倍ほどあり、他産地のもち大豆よりもさらに草丈が高い独自の系統で、現在、他県には同一系統の存在は確認されていない。佐用町では、この貴重な在来系統である「佐用もち大豆」を地域資源として活かすため、地域をあげて加工品開発に取り組んでおり、「佐用もち大豆」とその加工品は、町内外から佐用町の特産品として広く認識されている。 農産物類穀物類(大豆) 1 兵庫県佐用郡佐用町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/78.html ⿃取中央農業協同組合 兵庫県佐用郡佐用町佐用2611番地1 会長 庵逧典章 134.355368 35.004084 2019 5 8 2017 8 29 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/78.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
79 いぶりがっこ イブリガッコ IBURI-GAKKO 79 142 「いぶりがっこ」は、大根の乾燥工程を燻製で行うという秋田県独自の製法で造られたたくあん漬けである。大根を、低温でゆるやかに燻した後に漬け込むことで、独特の香ばしい燻しの香りとパリパリとした食感が楽しめる。低温で燻した大根は、大根の中まで適度に煙が行き渡るとともに全体がムラなく乾燥する。この大根を40日以上ぬか床へ漬け込み、真冬の冷気の中でゆっくり乳酸醗酵させることで、大根の内部までぬか床の旨みが十分に浸透し、大根本来の甘味を引き立てている。香ばしい燻しの香りと大根の甘味が一体となった独特の風味を有する「いぶりがっこ」は、秋田県内では常備食とされているが、野菜を燻して漬け物にする食品は、日本のみならず、世界でも稀少である。 「いぶりがっこ」は、食料を生産できない根雪期間が長い秋田の冬の常備食として、厳しい気候風土の中で育まれてきた、秋田ならではの伝統食品である。一般的なたくあん漬けは、天日などで乾燥した後に漬け込むが、東北地方の日本海側に面する秋田では、湿度が高く大根が干しにくいうえに、大根が収穫される晩秋から初冬にかけて降雪に見舞われることが多く、天日乾燥ができないだけでなく凍結の恐れもある。このため、室内の梁に大根をぶら下げて囲炉裏の煙を利用してダイコンを干し上げて漬け込む独自の手法が定着し、「燻り大根漬け」として秋田の農家に伝承されてきた。昭和30年代に薪ストーブが普及すると「燻り大根漬け」は家庭では次第に造られなくなったが、昭和40年代になるとその味を懐かしみ商品化を望む声が聞かれるようになり、県内の漬け物業者によって商品化が試みられた。秋田の方言では、漬け物のことを「がっこ」と呼んでおり、商品化された「燻り大根漬け」は、「いぶした漬け物」からイメージした「いぶりがっこ」の名称で市場へ流通するようになった。囲炉裏は無くなってしまったが、大根の品質や気温、湿度等に応じて火加減を調整し、大根や薪の位置を時々ずらして全体を均等に燻す職人的な技術は地域に伝承されており、現在もその技術をいかして「いぶりがっこ」が生産されている。 農産加工品類野菜加工品類(野菜漬物(たくあん漬け)) 5 秋田県 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/79.html 秋田県いぶりがっこ振興協議会 秋田県秋田市旭北錦町1番47号5階秋田県中小企業団体中央会内 会長 鈴木辰美 140.109008 39.718605 2019 5 8 2017 9 19 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/79.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
80 大栄西瓜 ダイエイスイカ DAIEI-SUIKA 80 147 「⼤栄⻄⽠」は、⻄⽇本有数のスイカの産地である北栄町(旧⼤栄町)を主産地として栽培されている、100年を超える栽培の歴史があるスイカである。交配後、約48⽇頃まで完熟させたスイカである。市場からは、形状、品質にバラツキが少なく、果実中⼼部と⽪ぎわの糖度差が少ない、安定した品質・供給が確保できるスイカとして⾼い評価を得ている。特に、⼤⽟のスイカにおいてはその空洞果の少なさが評価され、贈答⽤としての需要のほか、カット販売⽤としての⼩売店からの需要がある。(別紙1-1、別紙1-2(PDF:112KB)参照)また、主要市場(京浜及び京阪神)での主たるスイカの取扱時期(6⽉及び7⽉)においては、それら市場で取り扱われる⿃取県産スイカの7~8割が「⼤栄⻄⽠」であり、「スイカ」産地としての評価が定着している。 「⼤栄⻄⽠」の主産地である北栄町は⼤⼭⼭麓の北東の麓にあり、⽇本海に⾯した海岸線を北端にして南⻄に⻑く、なだらかな⿊ボクの丘陵地を形成している。この⿊ボク⼟は肥沃で保⽔性と透⽔性が良く、スイカ栽培に適した⾃然条件となっている。昭和60年から平成5年にかけて⾏われた国営かんがい排⽔事業によりほ場のかん⽔設備の利⽤が可能となり、より好適なスイカの栽培環境が整ったことにより⾬よけ栽培が実現し、品質の安定、出荷の管理が促進された。また、⿃取中央農業協同組合の下部組織として集落ごとに22のスイカ⽣産組合が存在しており、出荷体制、品種、規格、検査が統⼀されていなかったため、⽣産組織の強化を図るため、昭和48年に各⽣産組合を統⼀し、「⼤栄町農協⻄⽠組合⻑協議会」(現「⼤栄⻄⽠組合協議会」)が設⽴された。昭和48年からは同協議会で決定した⽅針のもと、⼤栄町内に育苗センターを設置し、病気に強く、⽣育が揃った接ぎ⽊苗を⽣産者に供給するとともに、統⼀された整枝⽅法、着果節位と現在と同じ出荷基準に基づき、スイカを1⽟ずつ叩いて検査を⾏い、当該⽣産⽅法、出荷基準を満たしたスイカのみ「⼤栄⻄⽠」の統⼀名で販売。品質にバラツキの少ない完熟スイカとしての⽣産を地域で徹底して⾏ってきた。さらに平成6年には当時4か所にあった集荷場を1か所に統合することとし、荷受け・品質検査・選果・箱詰めまでの⾏程が⾃動化され5万個/⽇の処理能⼒を有する「⼤栄⻄⽠統合選果場」の整備を⾏った。この共同選果体制により出荷の効率化、流通体系が整い、「⼤栄⻄⽠」の安定した品質の確保が確⽴された。 農産物類野菜類(すいか) 8 ⿃取県東伯郡北栄町・琴浦町、倉吉市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/80.html ⿃取中央農業協同組合 ⿃取県倉吉市越殿町1409番地 代表理事組合⻑ 栗原隆政 2019 6 14 2017 10 19 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/80.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
81 津南の雪下にんじん ツナンノユキシタニンジン TSUNAN-NO-YUKISHITA-NINJIN 81 152 「津南の雪下にんじん」は、日本有数の豪雪地帯である津南町において、初冬から春にかけて、3ヶ月間以上深い積雪下で栽培されるにんじんである。「津南の雪下にんじん」は、甘みや旨みの成分であるアスパラギンなどのアミノ酸や香り成分であるカリオフィレンを豊富に含んでおり、マイルドな甘さと旨みを有し、香りも良いという特性を有している。また、独特の甘みや旨みといった特性が評価され、出荷先の市場や量販店において、高価格で取引されている。 津南町は日本有数の豪雪地帯であり、1月以降は3m以上の積雪となることもあることから、雪下にんじんを栽培するのに適した気候条件を備えている。また、津南町においては、長年の研究により品質の良い雪下にんじんを生産する体制を確立しており、毎年安定的に雪下にんじんが生産されている。これらの自然的・人的特徴を備えた生産地で栽培されることにより、独特の甘みや旨み、香りなどを備えた雪下にんじんの生産が可能となっている。 農産物類野菜類(にんじん) 1 新潟県中魚沼郡津南町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/81.html 津南雪下にんじん協議会 新潟県中魚沼郡津南町大字下船渡戊585番地津南町役場地域振興課 会長 宮澤嘉孝 138.652547 37.014313 2019 6 14 2017 12 11 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/81.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
82 善通寺産四角スイカ ゼンツウジサンシカクスイカ ZENTSUJI-SAN-SHIKAKU-SUIKA 82 153 「善通寺産四角スイカ」は、一般的な丸いスイカとは異なり、サイコロ状の四角い形をした善通寺市で生産されたスイカの果実である。スイカの外皮は、縞がほぼ垂直で、整った縦縞模様であることから、美しい外観を有している。そのユニークな四角い形や美しい外観が市場において評価され、高価格で取引されている。また、「善通寺産四角スイカ」は、スイカ栽培に適した温暖寡雨な気候条件のもとで毎年安定的に生産されており、善通寺市のふるさと納税の返礼品にも採用されるなど、善通寺市を代表する特産品となっている。 「善通寺産四角スイカ」は、香川県農業協同組合が中心となり、スイカ作りが盛んな善通寺市において、付加価値の高いスイカの生産を目的として開発が始まった。香川県農業協同組合は、美しい四角い形のスイカの生産が可能となるよう、成型栽培容器の材質や大きさ等について長年にわたり研究し、試行錯誤を続けてきたものであり、平成16年には成型栽培容器について特許を取得し(特許番号:特許第3583386号、特許権者:香川県農業協同組合)、成型栽培方法を確立した。また、美しい外観の四角スイカを生産するためには、成型栽培容器で栽培するスイカの選抜が重要となるが、選抜技術についても香川県農業協同組合が中心となり地域で伝承する体制を整えている。加えて、善通寺市の気候は温暖寡雨であり、スイカ栽培に適した気候条件となっていることから、毎年安定的に「善通寺産四角スイカ」を生産することが可能となっている。 農産物類野菜類(すいか) 1 香川県善通寺市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/82.html 香川県農業協同組合 香川県高松市寿町1丁目3番6号 代表理事理事長 木内秀一 134.048487 34.348915 2019 6 14 2017 12 13 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/82.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
83 比婆牛 ヒバギュウ HIBA-GYU 83 68 「比婆牛」は、庄原市で作出された日本最古の蔓牛(多くの牛の中から優良牛を選び出して造成した系統牛)のひとつである「岩倉蔓」の血統を有する黒毛和牛の牛肉である。「比婆牛」の素牛は他の地域の素牛と比較して、不飽和脂肪酸割合について遺伝的に高い能力を持っているため、「比婆牛」の肉質は口どけがよく、やわらかい舌触りが特徴である。 比婆牛素牛が生産される庄原市は広島県北部の中国地方の山あいに位置しており、清流や豊富な農林資源、貴重な山野草など自然環境に恵まれている。その気候は冷涼で、暑さに弱いとされる黒毛和牛の素牛の生産に適している。比婆庄原地域(現在の行政区における庄原市と同一)では、和牛は農作業、たたら製鉄などにも欠かせない存在であり、古来より人々の生活に密接にかかわってきた。その和牛の中でも特に優秀なものを選抜・交配することで、旧比和村(現在の行政区における庄原市比和町)の岩倉六右衛門が1843年に「岩倉蔓」を作出した。「岩倉蔓」は最古の蔓牛として全国和牛登録協会から認定を受けており、岩倉六右衛門はこの功績を讃えられ、農商務大臣から追賞を受けている。この「岩倉蔓」の系統・特色を受け継いだ和牛をもとに改良をすすめるため、「あづま蔓牛造成組合」が設立(昭和23年)された。そして、集団的・計画的な交配を比婆庄原地域で行うことで固有の系統である「あづま蔓」が造成され、「第21深川」や「第38の1岩田」といった優秀な和牛が誕生した。現在の広島県種雄牛は全て「第38の1岩田」の系統を引き継いでおり、「岩倉蔓」を起源に持つものである。この地域の和牛は地域の名称をとり「比婆牛」として名をとどろかせ、全国で和牛の改良に大きく貢献した。和牛のオリンピックと呼ばれる全国和牛能力共進会の前身である全国和牛共進会では、第1回(昭和28年)大会で名誉総裁高松宮杯・農林大臣賞を受賞した。また、全国和牛能力共進会では第3回(昭和52年)大会で農林大臣賞を受賞し、更に第4回(昭和57年)・第5回(昭和62年)大会で2大会連続の内閣総理大臣賞という快挙を成し遂げた。これは比婆庄原地域における育種事業が評価されたものであり、2大会連続で受賞したということは、古来より血統を守る先人達によって改良された蔓牛をもとに行われた育種事業が確実に進展しているということを証明したものである。こうした地域の育種事業の取り組みが、その後も「比婆牛」の産肉能力の改良に大きく貢献し、昭和63年には、農林水産祭で天皇杯を受賞し、日本一の和牛産地として名声を博した。近年、全国的な和牛の血統の似通いと地域特性の消失が和牛界の大きな課題となっているが、庄原市には「岩倉蔓」の系統である「第38の1岩田」の遺伝子を持つ繁殖雌牛が数多く存在している。平成26年には「あづま蔓振興会」が設立され「第38の1岩田」の遺伝子保有確立を5%以上有しているものを「あづま蔓」と認定するとともに、庄原市が「あづま蔓」の保留及び導入に対して支援事業を行うことで、地域における特色ある和牛系統の再構築と次世代へ伝承していく取り組みを行っている。 生鮮肉類牛肉 2 広島県 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/83.html あづま蔓振興会 広島県庄原市中本町一丁目10番1号 会長 木山耕三 133.017263 34.857745 2019 9 9 2016 3 31 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/83.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
84 豊島タチウオ トヨシマタチウオ TOYOSHIMA-TACHIUO 84 150 「豊島タチウオ」の特性は、豊島の漁師が受け継いできた釣り漁法の技術により、表⽪に傷が無く、細⻑い尻尾も最後まで切れておらず、銀⽩⾊に輝く「瀬⼾の名⼑」と呼ばれてきた外観の美しさにある。タチウオは、鱗の代わりにグアニン質という簡単に剥がれやすい銀⾊の粉で覆われており、表⽪が傷つきやすい。網漁法や、出荷までの取り扱いが悪いタチウオは、表⽪が剥がれて⿂に強いストレスがかかることから、鮮度が落ち⾝の締まりが無くなるとともに、腹が膨れ柔らかくなり腹切れなどが起こってくるため、豊島の漁師は昔から網を使わない釣りの技術を発展させ、1匹ずつ釣り上げたタチウオを船上で選別し、丁寧にサイズ別に箱詰め、氷締めにすることで鮮度管理を徹底してきた。鮮度の良さは、⽪を剥いで刺⾝にしても、⾝が締まってコリコリしていることにつながるものであり、「豊島タチウオ」は、その⾒た目の美しさ、鮮度の良さなどが⾼く評価され、他産地のタチウオと⽐べ、広島市中央卸売市場において2~3割⾼値で取引されている。 「豊島タチウオ」の⽣産地である広島県呉市豊浜町豊島沖は、広島県の芸予諸島と愛媛県本⼟に挟まれた斎灘(いつきなだ)と安芸灘(あきなだ)の海域を主とする。この海域は、海が開けて⽔深50~60mと⽐較的深いエリアと点在する島々により、潮の流れの緩急に富んだ海域となり、棚(海底の⽔深)ごとに異なる⿂が⽣息し、多種類の⿂が⽔揚げされている。特に豊島の南側海域は、昭和6年に「アビ渡来郡游海⾯」として国の天然記念物指定を受けるほど渡り⿃のアビが集まる海域で、アビの餌となるイカナゴや⼩⿂なども豊富な漁場である。豊島の漁師たちは、この⼩⿂を求めて渡来するアビを目印に⼩⿂を捕⾷に来た鯛やスズキなどを、網を使わず⼀本釣りで漁獲する「アビ漁」を⾏っていた。イカナゴを主な餌とする回遊⿂のタチウオにとっても好条件の海域であり、多くのタチウオが集まる漁場となっていたことから、昭和30年(1950年半ば)頃から、豊島の漁師がタチウオ釣りに転換し、アビ漁から受け継いできた釣りの技術を進化させてきた。釣り上げた後は船上で速やかに、傷つきやすいタチウオを丁寧に取り扱いながら、銀⽩⾊に輝く美しい⿂体のまま選別、箱詰め、氷締めまでを⾏い、鮮度の⾼いタチウオの出荷に努めてきた。これらの技術を⼦孫へ継承してきたことで「豊島タチウオ」の特性が保たれている。 4 広島県呉市豊浜町豊島沖周辺海域 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/84.html 呉豊島漁業協同組合 広島県呉市豊浜町豊島4136-22 代表理事組合⻑ 北⽥國⼀ 132.797308 34.171294 2019 9 9 2017 11 29 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/84.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
85 伊吹そば イブキザイライソバ IBUKI-ZAIRAI-SOBA 85 157 「伊吹そば」及び「伊吹在来そば」(以下「伊吹そば」と称する。)は、滋賀県米原市に位置する伊吹山中腹で古くから栽培されてきた在来種のそば(玄そば)である。「伊吹そば」は、大きさは主として直径4.5mm以下で、日本で広く栽培されているそばの品種と比較すると小粒なそばである。また、小粒であるため、甘皮(種皮)の部分が多くなることから、甘皮に由来する緑の色調が強く出やすく、そば粉や麺にすると淡く緑がかった色合いとなる。同様に、甘皮に由来するそばの香りも強く出る。うま味や甘みも他の優良品種と比べ遜色がない。 生産地におけるそばの生産は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて伊吹山中腹に開かれた太平護国寺が起源であるとみられている。江戸時代に膳所藩が編纂した本格的な地誌『近江輿地志略』(享保19年(1734年))には、太平寺村周辺の様子を次のように伝えている。「門前の在家廿計り太平寺村といふ。山畑のみにして田地なし。大山の半腹故、九夏の天も涼気甚しく蚊帳をつらず。この上の太平に蕎麦を撒く。土地広漠にて民業にあまる。性味甚異なり。畠の劃を中より仕切りて隔年の地を休ませて撒く。湖水の船より遠く望めば、屏風に色紙を打つたるが如し。」また、「元文己未(1739年)十二月写し」の記載がある「伊富貴山之図」(重要文化財『彦根藩井伊家文書』、彦根城博物館蔵)には、太平寺村より上、伊吹山の西面にそば畑が描かれている。さらに、郷土史『伊吹町史』によると、明治期の太平寺村にそば畑298か所とあり、そばが当時この村を支える重要な農産物であったことが窺える。昭和39年(1964年)に太平寺地区は麓の集落に集団移住したが、同地区に近い峠地区で在来種(伊吹そば)を使用した栽培が続けられていた。平成7年(1995年)以降、姉川の上流域の生産者は、その峠地区から種子を導入し、「伊吹そば」の復活に向けて滋賀県湖北地域農業改良普及センターと協力して試験的な栽培を続けつつ、平成13年(2001年)には当該地域を採種場とするまでに生産規模を拡大させた。平成16年(2004年)の米政策改革で地域特産作物としてそばの生産振興を行ったことも生産拡大の転換点となり、現在の栽培地は姉川の渓谷沿いをはじめ谷口から広がる米原市内にも拡大した。平成26年(2014年)から平成30年(2018年)まででみると「伊吹そば」の平均の生産面積は約40ha、収穫量は約24tであり、出荷された「伊吹そば」は、流通過程において主に製麺用のそば粉に加工され利用されている。また、生産者数は、生産組織内で生産を行っている者、個人で生産を行っている者を含め31戸(平成30年(2018年))である。 農産物類穀物類(そば) 1 滋賀県米原市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/85.html 伊吹そば生産組合 滋賀県米原市伊吹1760番地 組合長 伊富貴忠司 2019 9 9 2018 1 4 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/85.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
86 今金男しゃく イマカネダンシャク IMAKANE-DANSHAKU 86 177 「今金男しゃく」は、ライマン価(デンプンの含有率)が他産地の男爵品種の平均値より約1割程度高く、ホクホクした食感と自然にとける舌触りの良さが特徴の馬鈴薯であり、外観についても皮が白く色目も美しい。また、種子馬鈴薯農家と食用馬鈴薯農家を分ける専門栽培を行い、採種の種となる原種までも種子馬鈴薯農家(原種馬鈴薯専門農家)が栽培している。そのため、種子馬鈴薯から今金町で管理することが可能となり、「今金男しゃく」は品質にばらつきが少ない。さらに、厳しい選果基準を設けており、形状や外観が良いことから皮むきを行った際の歩留まりも高い。このような品質の高さから青果市場関係者からは、品質、食味ともにトップクラスとの評価を受けており、他産地の男爵品種に比べて2割以上高値で取引されている。 今金町は北海道渡島半島の北部に位置し、昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候である。渡島半島には、有珠山の火山噴火等によって形成された水はけが良い肥沃な地帯が広がっており、この気候と土壌条件が馬鈴薯の生育に適している。今金町では、1891年(明治24年)頃から馬鈴薯の生産を開始したが、皮が白い馬鈴薯は当時から市場で高く評価された。1967年(昭和42年)には、種子馬鈴薯生産農家と食用馬鈴薯生産農家を区別し、種子馬鈴薯生産に必要な技術や知識を習得した生産農家が種子馬鈴薯を専門に栽培する体制を整え、平成元年からは、空洞検査の実施、平成6年にはライマン価が13.5%以上のもののみを出荷することとし更なる品質向上に取り組んだ。また、出荷する前に生産者は必ず一週間程度の風乾貯蔵を行い、JA今金町に出荷された後にも5日間以上の風乾貯蔵を行うことで皮剥けや傷を防止し、収穫後の品質保持にも努めている。出荷後も頻繁に出荷先の市場・小売店に足を運び「今金男しゃく」の品質を直接確認しているほか、出荷基準をクリアした証明として黄金シールを箱に入れるなど産地証明にも力を入れ、生産現場だけでなく市場における品質の維持向上にも取り組み、市場関係者のみならず消費者からも信頼を得ている。 農産物類野菜類(馬鈴しょ) 1 北海道瀬棚郡今金町及び久遠郡せたな町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/86.html 今金町農業協同組合 北海道瀬棚郡今金町字今金141番地 代表理事組合⻑ 小田島親守 140.014644 42.428813 2019 9 9 2018 5 14 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/86.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
87 東出雲のまる畑ほし柿 ヒガシズモノマルホシガキ HIGASHIIZUMO-NO-MARUHATA-HOSHIGAKI 87 127 「東出雲のまる畑※ほし柿」は、東出雲町上意東(かみいとう)畑(はた)地区において糖度が⾼い系統の⻄条柿を原料として、⼆酸化硫⻩による燻蒸処理を⾏わず専⽤の2~4階建ての柿⼩屋で⼲し上げた⼲柿である。果⾁は深みのある橙⾊で、⼲柿の表⾯には⽩く糖が吹いている。果実の中⼼部まで⼗分に乾燥しているが、⼈の⽿たぶ程度の適度な柔らかさをもつ。糖度は80度前後に達するが、果糖が多く含まれているため、その⽢さは「上品な⽢さ」に感じられる。400年以上の⼲柿の⽣産の歴史と伝統、品質の良さが評価され、特にお歳暮の⾼級贈答品として⾼い需要がある。また、⻘果市場(⼤阪)において他産地の⼲柿より⾼単価で取引されている。「東出雲のまる畑ほし柿」は、畑地区で⽣産された⼲柿として少なくとも昭和11年からその名称に「」が使われ出荷販売されており、古くから「まるはた」の呼び名で定着している。 「東出雲のまる畑⼲柿」の⽣産地である畑地区は、島根県東部に位置し、⻄は出雲市、東は安来市、北は汽⽔湖である中海、宍道湖を望む。周囲を⼭に囲まれた標⾼120~200mの盆地状の傾斜地にあり、4⽉~10⽉頃は強風の影響を受けにくく、傾斜地特有の気流により霜が降りにくいことから、同時期に⾏われる原料柿の栽培においては、強風による葉の損傷、春期の晩霜による若芽の損傷を避けることができる。また、⼟壌は粘⼟質が強く、保⽔⼒・保肥⼒に優れている⼀⽅、傾斜地のため⽔はけがよく柿の栽培にほどよい⽔分を供給できることから、⻄条柿の⽣産に適した栽培環境となっている。加えて、晩秋から初冬においては、⽇本海から北⻄寄りの冷涼な季節風が畑地区に吹き込むことにより乾燥した⽇が続くことに加え、盆地であるため昼夜の寒暖差が⼤きいことなど、天⽇乾燥による⼲柿作りに適した環境・風⼟を有している。このような⼲柿⽣産に適した地において、島根県内では当地に数少なく現存する糖度の⾼い系統の柿の⽊(優良指定⺟樹)を⼤切に維持管理することにより糖度の⾼い⻄条柿の⽣産を⾏っており、畑地区に吹き込む冷涼な季節風を最⼤限活⽤できるよう、2~4階建ての独特な柿⼩屋で⼲し上げることにより、糖度が凝縮した⾼糖度の⼲柿が⽣産できている。 農産加工品類果実加工品類(干柿) 7 島根県松江市東出雲町上意東畑地区 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/87.html 島根県農業協同組合 島根県松江市殿町19番地1 代表理事組合⻑ 石川寿樹 133.052227 35.470948 2019 12 10 2017 4 14 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/87.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
88 田浦銀太刀 タノウラギンダチ TANOURA-GINDACHI 88 163 「田浦銀太刀」は、熊本県葦北郡芦北町田浦沖及びその周辺海域(八代海)において曳縄釣り等の釣り漁法のみにより漁獲され、芦北町田浦漁港に水揚げされる釣りたちうおである。豊富な餌に恵まれた八代海で漁獲された「田浦銀太刀」は、肉付きが良く、脂がほどよく乗っている割に、あっさりとした白身魚の旨みも良好に備わっている。また、たちうおは漁獲直後の魚体が銀白色で美しいが、鱗を持たず傷付きやすい魚で、傷みが魚体の色を黒変させるなど、外観のみならず鮮度を損なわせ商品価値を低下させやすい。しかしながら、「田浦銀太刀」は、釣り漁法のみで漁獲され、釣り上げ直後から水揚げまで魚体が傷まないように漁業者が行う丁寧な鮮度保持の取組が徹底されているため、魚体は光沢のある鮮やかな銀白色の美しい外観が保たれ、身質も水分や弾力を良く保持したいわゆる身の締まったものとなる。このような「田浦銀太刀」の品質の良さは、市場関係者に高く評価され、主要な出荷先である熊本市内の地方卸売市場では、他のたちうおと比較して約5割の高値(平成20年から平成29年までの各年単価の平均)で取引されている。 「田浦銀太刀」が漁獲される八代海は、九州本土と天草諸島によって囲まれた閉鎖性の高い内海で、一級河川の球磨川から流れ込む栄養分等により生産力が高く、かたくちいわしをはじめとするいわし類やこのしろといった小魚が豊富な海域である。このため、八代海のたちうおは、周年を通して豊富な餌を利用することができ、身の質も良好となる。「田浦銀太刀」の肉付きが良く優れた身質は、このような八代海の優良な自然環境から生まれてくる。また、八代海において主要な水揚げを釣りたちうおが占める地区は、田浦地区だけである。これは、八代海を季節的に南北移動するたちうおの回遊経路の中心に位置し、漁場の探索に地理的優位性のあった田浦地区で、索餌のため漁場内を移動するたちうおを効率的に漁獲することのできる釣り漁業が定着したからと考えられている。一方、釣り漁法では、漁獲量の向上が難しいため、田浦地区の漁業者は、漁獲後のたちうおの鮮度を保持するための丁寧な取扱を徹底し、田浦漁港に水揚げされた釣りたちうおが、共通して鮮度と品質が保持されたものとなるように地域で協力して取り組み、その付加価値を高めてきた。このような品質確保に向けた地域全体の取組が、田浦漁港に水揚げされたたちうおの品質に対する社会的評価の獲得につながっている 水産物類魚類(たちうお) 4 熊本県葦北郡芦北町田浦沖及びその周辺海域(八代海) https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/88.html 芦北町漁業協同組合 熊本県葦北郡芦北町大字田浦町426-3 代表理事組合長 山元光晴 130.499344 32.358663 2019 12 10 2018 2 26 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/88.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
89 大野あさり オノアサリ ONOASARI 89 173 「大野あさり」は、広島県廿日市市の大野瀬戸で収獲されたあさりである。あさりの漁場を漁業者に個別に割り当てる区割り方式や、あさりを熊手のみを用いて収獲する手掘り漁法といった当地の特徴的な漁場管理・利用法により、「大野あさり」は、殻長のほとんどが35mm以上と大型で45mmを超えるサイズも珍しくない。身質は肉厚でふっくらとしており、あさりのうま味が強く、出汁も濃厚な味わいとなる。また、漁場の干出中に手掘りで丁寧に収獲されるため、砂かみが少なく品質が安定している。このような「大野あさり」の特徴から、どのような料理でも見栄えが良く味が引き立つと、その品質が消費者をはじめ外食業や流通業関係者からも高く評価されており、広島市中央卸売市場等において高値で取引されている。 「大野あさり」の漁場となる大野瀬戸は、広島県南西部廿日市市の本土側と宮島の間に形成されている全長9km、最狭部の幅が600mの水路である。静穏な海域で、瀬戸に生じる潮流や、厳島神社の社叢をはじめとする宮島の国立公園内にある豊かな森林からの河川水、伏流水の流入があり、餌となる植物プランクトン量が安定しているため、この海域に生息する二枚貝類は良好に成長し良質なものとなる。このため、大野瀬戸は、養殖かきの一大産地である広島湾の中でも良好な漁場として知られている。このような大野瀬戸の生息環境の良さが「大野あさり」の身質の良さにつながっている。一方、この瀬戸内に点在する干潟は、平均すると5haに満たないため、これらの小規模な干潟をあさり漁場として漁業者にとって公平で持続的な利用ができるように、漁業者毎に漁場を区割りして管理させ、漁場の干出中に手掘り漁法のみで収獲する方法が地域で用いられてきた。この方法により、他の漁業者との漁場競合の心配がなくなり、市場価値を高めるためにあさりを大型に成長させてから出荷することが地域全体に定着した。また、あさりが殻を閉じやすい干出時の丁寧な手掘り漁法と選別作業が徹底されることで、あさりに砂をかませずに品質を安定させることにもつながった。15 特定農林水産物等がその生産地において生産されてきた実績「大野あさり」の歴史は古く、その生産は地域で漁業者の組合が組織化された明治30年代に始まったと見られている。漁場の区割り管理は1世紀に及び、大正15年当時における漁場の区割り面積などの記録が残されている。漁場の区割りは干潟に杭を打ち込む方法により行われ、手掘り漁法による収獲など、その生産方法が現在まで地域で変わらずに用いられてきた。近年のあさり生産量は全国的に減少しているが、「大野あさり」の年間生産量は平成10年から平成19年まででみると平均51トン、平成20年から平成29年まででみると平均58トンと安定している。広島県全体のあさりの年間生産量に占める「大野あさり」の割合でみると、平成10年から平成19年までの平均では20%だったのに対し、平成20年から平成29年までの平均では47%に増加しており、瀬戸内海全体のあさり生産量に占める割合でみても実に四分の一に達している。このような「大野あさり」の生産量が安定している要因としては、生産地の自然条件の優秀さに加え、あさりを大型になるまで育てて収獲するこの地域独自の管理法によることが大きいと考えられている。また、地域では、被覆網を用いた魚類による食害対策といった漁場機能を維持する取組も行っており、近年ではあさりの持続的利用のモデルケースとして全国から漁業関係者が訪れるようになっているほか、地域の学校の職業体験の場や総合学習の教材にもなっている。あさりの漁場では、大野町漁業協同組合、大野漁業協同組合、浜毛保漁業協同組合が漁業権を有しており、共同で「アサリ漁場管理マニュアル」を作成するなど漁場管理に関するノウハウの伝承にも努めている。現在、これらの組合に所属している約200名の漁業者が「大野あさり」を生産している。 4 広島県廿日市市 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/89.html (1)大野町漁業協同組合(2)大野漁業協同組合(3)浜毛保漁業協同組合 広島県廿日市市沖塩屋三丁目4番21号 代表理事組合長 | 代表理事組合長 | 代表理事組合長 畑野利男 | 山下博康 | 山形昇 132.266893 34.281289 2019 12 10 2018 4 2 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/89.html https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/89.html
90 大鰐温泉もやし オワリオンセンモヤシ OWANI-ONSEN-MOYASHI 90 169 「大鰐温泉もやし」は、湯量の豊富な大鰐温泉の温泉熱と温泉水を活用して約1週間かけて土耕栽培される、江戸時代から引き継がれてきた津軽伝統野菜である。「大鰐温泉もやし」は、長さが30cm以上で、太さは一般的な豆もやしのおおよそ半分以下である。その特有の形状により食感がシャキシャキしており、甘みがある。おいしさの理由として、アミノ酸の一種で、甘味・うま味を呈するアラニンが、一般的な大豆もやしに比べて約3.7倍含まれている(出典:大鰐温泉もやしに関する研究・弘前大学加藤陽治)。「大鰐温泉もやし」は、栽培方法、生産量、味、形状、食感が一般的なもやしとは違う事もあり、大鰐町内の小売店で一般的な大豆もやしよりも高値で販売されている。東京の大手百貨店でも取扱いがあり、味の濃さと甘さが評価されるとともに、シャキシャキ感が消費者にも好評を博し、短時間で完売する状況である。 大鰐町は青森県内でも有数の豪雪地帯であり、平野部が少ないことから、昔は冬場の食料は保存食が中心で、冬場でも生産可能な「大鰐温泉もやし」は貴重な栄養源とされていた。「大鰐温泉もやし」を栽培するためには、潅水用と土を保温するために、大量の温泉水が必要となる。また、土耕栽培のため、一般的な水耕栽培の豆もやしとは違い、土を洗い流すために大量の温泉水が必要でもある。大豆の基となる小八豆は、大鰐町内で栽培されている。在来品種で何百年と引き継がれ、選抜され現在の品種となっている。土耕栽培・温泉水・小八豆を活用する事で、品質の良い独自の形状の「大鰐温泉もやし」が育つのである。 農産物類野菜類(もやし) 1 青森県南津軽郡大鰐町 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/90.html 大鰐温泉もやし増産推進委員会 青森県南津軽郡大鰐町大字大鰐字川辺11-11 委員長 八木橋孝男 140.564674 40.520773 2020 3 30 2018 3 20 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/90.html 出典:農林水産省Webサイト(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i69.html)
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